いすゞの名車を所蔵する記念ミュージアムが完成
2017.03.29 自動車ニュース![]() |
いすゞ自動車は2017年3月28日、同年4月11日に同社藤沢工場の隣接地にオープンを予定している「いすゞプラザ」の、プレス向け内覧会を開催した。
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マニアもうなる展示内容
いすゞプラザは、いすゞの創立80周年記念事業の一環として企画・建設されたもの。いすゞの歴史、ものづくり、そして社会における役割を紹介するミュージアムエリアと、ものづくり教室開催や工場見学のサポートなどを通じて地域との交流、共生を図るコミュニティエリアからなる。
このうちクルマ好きにとって気になる対象であろうミュージアムエリアを紹介すると、まずエントランスホールで来場者を出迎えるのは1924年「ウーズレーCP型」。いすゞの原点となる、現存する同社最古のトラックだ。
2階建て建物の大半を占めるミュージアムエリアの、1階部分のテーマは「『運ぶ』を支えるいすゞ」。最新のトラックやバス、産業エンジンなどの展示のほかに、いすゞプラザのハイライトと言っても過言ではない巨大ジオラマが設置されている。架空の、しかしリアリティーにあふれる街を再現したもので、そこに住む人々と暮らしを支えるいすゞ車をはじめ、使われているHOスケール(87分の1)の車両は665台以上。規模が大きいだけでなく、仕掛けも凝っていて、出色の出来栄えだ。
ミュージアムエリア2階のテーマは、「いすゞのくるまづくり」と「いすゞの歴史」。「いすゞのくるまづくり」では、開発から生産、そして環境への取り組みまでを実物と映像、そして模型で紹介。こちらも目を見張る展示が盛りだくさんだ。
「いすゞの歴史」には、昨年末に同社藤沢工場で行われた「いすゞヒストリックカー撮影会」のリポート(前編/後編)でも紹介した実車8台とエンジン単体を展示。ほかに43分の1モデルで再現した歴代いすゞ車が110台も並べられているが、製品化されていないワンオフのモデルがめじろ押し。ここもマニアには見逃せないコーナーである。
いすゞをより身近に感じられる施設となることを目指しているという、いすゞプラザ。今回、駆け足で体験した限りでも、いすゞファンや大型車好きはもちろん、子供からマニアまで、クルマ好きなら誰もが楽しめると同時に学ぶこともできる“エデュテイメント施設”であると感じられた。
オープンは2017年4月11日。所在地や開館時間は以下の通りである。
- 所在地:神奈川県藤沢市土棚8
- 開館時間:月~金(完全予約制)は9:00~17:00(受付16:00まで)/土、祝日(自由見学日)は10:00~17:00(受付16:00まで)
- 休館日:日曜、ゴールデンウイーク、夏季休暇、年末年始
- 入館料:無料
(文と写真=沼田 亨)
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