ランドローバー・レンジローバーSVオートバイオグラフィー(前編)
2017.04.20 谷口信輝の新車試乗 SUPER GTや86/BRZ Raceで活躍中のレーシングドライバー谷口信輝が、本音でクルマを語り尽くす! 今回は「レンジローバー」の最上級グレード「SVオートバイオグラフィー」(ロングホイールベース仕様)に試乗する。最もラグジュアリーで最もパワフルなレンジローバーの魅力を、谷口はどう表現するのだろうか。まずはインテリアをじっくりチェック
日ごろ、レースやイベントなどでサーキットを訪れる機会が多い谷口信輝。もっとも、サーキットでの仕事は出番が短く、待ち時間が長いのが一般的。このため、ワンボックスカーやSUVといった室内スペースの広いクルマを「サーキットの待合室」として活用するレーシングドライバーは少なくない。谷口もその例に漏れず、この企画でこれまでに「メルセデス・ベンツSクラス」や「ホンダ・オデッセイ」を取り上げた際、谷口がそれらを“次期待合室候補”として熱いまなざしを向けてきたことは、みなさんもご存じのとおりである。
今回のテーマであるレンジローバーSVオートバイオグラフィー(以下、レンジローバーSVAと略す)も同じ理由により谷口が強い関心を持つ可能性は十分に予想できた。それにしても、まだ試乗前だというのに、後席やラゲッジルームをチェックするだけで1台分の印象を語るのと同じくらい長い時間を費やすとは予想さえできなかった。それくらい、レンジローバーSVAは見どころ満載だったともいえるし、谷口がレンジローバーSVAに熱い関心を寄せていたともいえるだろう。
「え、なにこれ、なにこれ?」
「あれ、ここを動かすにはどうしたらいいの?」
「ちょっとこれ、試してみましょうか?」
そんな具合に谷口が興味を抱くネタは枚挙にいとまがなかったのだが、その背景にあったのは、レンジローバーSVAがただ広くて仕掛けが多かったからではなく、そのクオリティーが飛び抜けて高かったためでもあることは、はたから見ていても明らかだった。
「シートに張られているレザーの質とか、ものすごくいいですよね。手触りもソフトで滑らか。そこで使われている色とかも、メチャクチャ趣味がいい」
停車中のレンジローバーSVAの後席に腰掛けた谷口が興奮した口調で語る。
「質が高いのはレザーだけじゃなくて、ウッドもメタルも全部クオリティーは高そう。例えば、フロントシートを支えるシートレールにもむくのアルミを磨き上げたみたいな美しいパーツが使われている。クルマ一台で見たとき、どれだけ手間がかかっているのか、想像もできませんよね」
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