「スズキ・スイフト」に燃費32.0km/リッターのハイブリッドモデルが登場

2017.07.12 自動車ニュース webCG 編集部
「スズキ・スイフト ハイブリッドSL」
「スズキ・スイフト ハイブリッドSL」拡大

スズキは2017年7月12日、コンパクトカー「スイフト」に電動走行も可能なフルハイブリッドシステムを搭載したモデルを追加し、販売を開始した。

ハイブリッドシステムの図解。
ハイブリッドシステムの図解。拡大
ハイブリッドシステムを構成する主要パーツ。左から5段シングルクラッチ式ATの「オートギヤシフト」、駆動用モーターの「MGU」、減速機、高電圧リチウムイオンバッテリーとインバーターからなる「パワーパック」。
ハイブリッドシステムを構成する主要パーツ。左から5段シングルクラッチ式ATの「オートギヤシフト」、駆動用モーターの「MGU」、減速機、高電圧リチウムイオンバッテリーとインバーターからなる「パワーパック」。拡大
「ハイブリッドSL」のインストゥルメントパネルまわり。
「ハイブリッドSL」のインストゥルメントパネルまわり。拡大
「ハイブリッドSL」のシート。
「ハイブリッドSL」のシート。拡大
フルハイブリッド車専用メーター
フルハイブリッド車専用メーター拡大
「スイフト ハイブリッドSG」
「スイフト ハイブリッドSG」拡大

スズキ独自の軽量・小型・高効率なハイブリッド機構

今回スイフトに採用されたハイブリッドシステムは、「オートギヤシフト(AGS)」と呼ばれるシングルクラッチ式ATに、発電も可能な駆動用モーターを組み合わせたスズキ独自のもので、2016年11月に登場した「ソリオ」のフルハイブリッドモデルから導入が進められている。これまでにも、スイフトにはマイルドハイブリッド機構が搭載されるグレードは設定されていたが、フルハイブリッドシステムの採用については今回が初となる。

組み合わされるエンジンは1.2リッターのガソリン自然吸気で、状況に応じて駆動用モーターが走行をアシスト。クリープ状態や約60km/h以下での一定速走行時には、エンジンを止めての電動走行も可能となっており、1tを切る車重とも相まって、JC08モード計測で32.0km/リッターという燃費を実現している。また、100Vの高電圧リチウムイオンバッテリーについては荷室床下に搭載。スイフトのボディーサイズや室内空間はそのままにフルハイブリッド化をかなえているという。

また、搭載に際してはスイフトの持つスポーティーなキャラクターに合わせ、クラッチの切り離し時間を短縮するようAGSの変速制御をチューニング。シフトパドル操作時にはさらに切り離し時間を短くし、スピーディーな変速とスポーティーなシフトフィールを実現している。

走行モードは「標準モード」と「エコモード」の2種類で、後者では停車からの発進時などでより頻繁にEV走行を行い、燃料消費を抑制するという。

内外装の違いによる差別化も図っており、クロームメッキの加飾付きフロントグリルや、ブルーの加飾を施したシフトノブ、ブルーイルミネーションのメーターを採用。エンジン回転計の内側には、モーターの作動状態を表示するモーターパワーメーターが搭載される。

グレードは「ハイブリッドSL」と「ハイブリッドSG」の2種類。前者には自動緊急ブレーキや誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ヘッドランプのハイビーム/ロービームを自動で切り替えるハイビームアシスト機能、シフトパドルなどが搭載される。

価格は以下の通り。

  • ハイブリッドSL:194万9400円
  • ハイブリッドSG:166万8600円

(webCG)

関連キーワード:
スイフト, スズキ, 自動車ニュース