アルファ・ロメオ・ジュリア クアドリフォリオ(前編)
2018.01.11 谷口信輝の新車試乗 レーシングドライバーの谷口信輝が歯に衣を着せず、本音でクルマを語り尽くす! 今回の主役は「アルファ・ロメオ・ジュリア」のフラッグシップグレード「クアドリフォリオ」である。聞けば、谷口はアルファの経験がほとんどないという。百戦錬磨の車使いは、510pを誇る“未知のFRモンスター”にどんな評価を下すのだろうか?そこに名門のオーラはあるか?
「これ、なんて読むんですか?」
リアエンドに貼り付けられた“Giulia”のロゴを指さして、谷口信輝はそう尋ねた。アルファ好きが聞いたら驚くか、ひょっとしたら腹を立てかねない質問だが、イタリア語に堪能でない限り、これをジュリアと発音するのは容易ではなかろう。谷口に問いかけられて、私も初めてそのことに気づいた。
続いて彼が発した「なんで、こんなところに“四つ葉のクローバー”がついているんですか?」という質問もまったく同じ。谷口にとってアルファ・ロメオは未知の存在に等しいのである。だから、きっとアルファらしい軽快なコーナリングも、独特なロール感も谷口は知らないはず。
でも、それこそがこの企画の魅力であり、特徴でもある、ともいえる。つまり、レーシングドライバーとして超一流(2017年SUPER GTでは3年ぶりにGT300クラス・チャンピオンに輝いた)で、峠道をこよなく愛する谷口のフラットな視点から世界のさまざまな名車を評価することにこそ、この記事の価値はあるのだ。
いきなり大上段に構えてしまったが、これは要するに「谷口はアルファについて詳しいわけではないので、そこのところは大目に見てください」という、アルファ好きに対する私からのお願いでもある。
では、初対面のジュリアに谷口はどんな感想を抱いたのか?
「アルファって、すごく歴史が長い名門なんでしょ? でも、その割に、外観からはオーラがあまり感じられませんねえ」
うーん、そこからきたか。まあ、新しいジュリアのエクステリアデザインに賛否両論があるのは紛れもない事実だろう。
まだ走りだす前だったが、谷口にそのまま後席に腰掛けてもらうことにした。
「あ、大丈夫ですよ。ちゃんと座れます。ただし、広くはないですよね」
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