FF車ニュル最速の「ルノー・メガーヌR.S.トロフィーR」限定発売【東京オートサロン2020】
2020.01.10 自動車ニュース![]() |
ルノー・ジャポンは2020年1月10日、千葉県の幕張メッセで開催中の東京オートサロン2020(開催期間:1月12日まで)において、「メガーヌ ルノースポール(R.S.)トロフィーR」を発表した。
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ルノー・メガーヌR.S.トロフィーRは2019年4月5日にドイツ・ニュルブルクリンクの北コースで量産FF車最速タイムを記録した、メガーヌR.S.のハイパフォーマンスモデルである。国内では同年11月26日に鈴鹿サーキットでタイムを計測し、先代のトロフィーRより3秒以上も速い2分25秒454を計時した。
パワーユニットは「メガーヌR.S.トロフィー」と同じ最高出力300PS、最大トルク400N・mの1.8リッター直4直噴ターボエンジン。130kgに及ぶ軽量化を実施することで、ポテンシャルアップを図っている。
減量の目玉となるのは、4輪操舵システム「4コントロール」の不採用(およそ38kg減)と、デュアルクラッチ式6段AT「EDC」の6段MTへの変更(同35kg減)。さらにリアシートも取り除き(同25kg減)、アクラポヴィッチ製のチタンエキゾーストシステムや軽量・高剛性なカーボン製ボンネットおよびリアディフューザーを採用するなど、ハードコアなカスタマイズが施されている。その結果として標準モデルで1330kg、“カーボン・セラミックパック”(後述)で1320kgの車両重量を実現した。さらに、シャシー性能を高めるアイテムとして、16mmの車高調整機能を備えたオーリンズ製ダンパーやトルセンLSD、直系390mmのブレンボ製ブレーキキャリパー(フロント)なども装備する。
世界限定500台のみが生産され、そのうちの30台はブレンボ製カーボンセラミックディスク&ゴールドキャリパー(フロント)とカーボンホイール、ダイナミックエアインテークを備えたカーボン・セラミックパックとして生産される。日本市場への割り当ては標準仕様が47台で、カーボン・セラミックパックが4台。
価格はメガーヌR.S.トロフィーRが689万円で、購入申し込み受け付けは先着順で行われる。一方のメガーヌR.S.トロフィーRカーボン・セラミックパックの価格は949万円で、抽選による販売となる。購入申し込み受け付けは2020年1月19日の23時59分まで。
東京オートサロン2020のルノーブースには、メガーヌR.S.トロフィーRの開発にも携わったレーシングドライバーの谷口信輝選手が登場。webCGのコンテンツ『谷口信輝の新車試乗』でおなじみの谷口選手は、取材でルノー車に乗るたびに「クルマを仕上げた人は天才だ」と思っていたと切り出し、こうした縁がきっかけで鈴鹿サーキットで行われたメガーヌR.S.トロフィーRの開発テストに招かれることになったことを明かした。ルノー(・スポール)が開発に当たって海外でテストすることも、外部の人間にそれを依頼することも、極めて異例のことなのだという。
メガーヌR.S.トロフィーRについては、アクセルを踏めば踏んだ分だけ加速し、ステアリングを切れば切った分だけきちんと曲がる、まさに意のままに操れるクルマに仕上がっていると谷口選手。ただし、大手自動車メーカーの製品としてはかなり乗り手を選ぶのも確かともコメントし、ちょっと心配な人はノーマルのメガーヌR.S.トロフィーを選んでくださいと締めくくった。
(webCG)
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