GMが次世代EV戦略発表 新型バッテリー搭載のニューモデルを複数ブランドから発売

2020.03.10 自動車ニュース
ゼネラルモーターズが公開した、次世代EVプラットフォーム。
ゼネラルモーターズが公開した、次世代EVプラットフォーム。拡大

ゼネラルモーターズ(GM)は2020年3月4日、電気自動車(EV)の開発に関する将来的な事業戦略を発表した。

新開発されたEVプラットフォームは、モジュラー駆動システムと大容量のバッテリーで構成される。
新開発されたEVプラットフォームは、モジュラー駆動システムと大容量のバッテリーで構成される。拡大
公開されたベアシャシーには前後2つのモーターが搭載されているが、FWDまたはRWDといった駆動方式にも対応できる。
公開されたベアシャシーには前後2つのモーターが搭載されているが、FWDまたはRWDといった駆動方式にも対応できる。拡大
2020年4月のデビューが予定される、キャデラックのSUV「リリック」。
2020年4月のデビューが予定される、キャデラックのSUV「リリック」。拡大

コストを抑えてEVラッシュ

同社のEV戦略の核となるのは、モジュラー駆動システムと独自に開発したバッテリー「Ultium(アルティウム)」からなる、新たなグローバルEVプラットフォーム。これにより、普及型の乗用車から高級車、商用車、ハイパフォーマンスモデルに至るまで、ほぼすべてのユーザーニーズにEVで対応できるようになるという。

アルティウムは、バッテリーパック内で大容量のパウチ型セルを垂直にも水平にも組めるという自由度の高さが特徴。エンジニアは各車両のデザインに応じてバッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化することができる。駆動方式については、FWD、RWD、4WDのそれぞれに対応可能で、4WDのハイパフォーマンスカーにも使えるという。

想定される蓄電容量は50~200kWhで、航続可能距離は最大400マイル以上。動力性能については、3秒以下で0-60mph(約96km/h)加速が可能になる。またアルティウムバッテリーの搭載車は、レベル2の直流(DC)急速充電に対応する。

このモジュール型バッテリーについては、新たな収益の確保も考えられている。製造コストは「1kWhあたり100ドル以下」に抑えられ、将来的な改良によりさらなる価格低下も期待される。他社にその技術をライセンス供与することによる収益も見込めるという。また車両本体の生産においては、構成部品の点数が既存の内燃機関車に比べて大幅に減少するほか、従来の生産設備(土地、建物、工具、ボディーショップ、塗装工場)を活用できるという投資面でのメリットが得られる。

第三者機関は、「米国におけるEVの台数は2025年から2030年にかけて2倍以上になり、平均で年間およそ300万台に達する」と予測。GMでも、人気の高い車両セグメントのEVの台数が増えることで充電ネットワークが拡大し、さらにユーザーのトータルコストが低下するにつれて、販売台数は大幅に増加する可能性があると見ている。

新型EVは、2020年以降、シボレー、キャデラック、GMC、ビュイックの全ブランドで発表される。アルティウムバッテリーを搭載する初の量産車となるのは、シェアリングサービス向けの電動式自動運転車「クルーズ オリジン」で、同年4月にはラグジュアリーSUV「キャデラック・リリック」が、5月にはGMCブランドから「ハマーEV」が登場する予定だ。

(webCG)

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