ヤマハがオフロードバイク「テネレ700 ABS」を発表 軽量化を追求したニューモデル
2020.03.11 自動車ニュース![]() |
ヤマハ発動機は2020年3月11日、オフロードタイプの新型二輪モデル「Ténéré(テネレ)700 ABS」を同年6月5日に発売すると発表した。
パワフルかつトルクフルな688ccの2気筒エンジンを搭載
テネレ700は「Top of Adventure Ténéré」というコンセプトのもと、軽量化にこだわって開発されたアドベンチャーモデルである。乗車姿勢自由度の高い車体や、耐久性の高さ、整備性のよさ、荷物積載時の高い適応力などを通して、オフロードでの高い走破性能とツーリング時の優れたユーティリティー性の追求が図られている。
エンジンは「クロスプレーン・コンセプト」(慣性トルクが少なく、燃焼トルクだけを効率良く引き出す設計思想)に基づいて開発された、270度クランクの688cc水冷4ストローク直列2気筒DOHC 4バルブで、低中回転域での豊かなトルクと高回転域での伸びのよさを両立。エンジン特性に合わせて2次減速比を最適化し、本格的なオフロードライディングと日常的な市街地走行での扱いやすさを両立しているという。
また、エアクリーナーボックスは十分な吸気容量を確保しつつ、吸気ダクトの向きを進行方向とすることで、後輪からの砂ぼこりなどの吸い込みを抑制。コンパクトな設計のエキゾーストパイプと別体式サイレンサーからなる排気系や、ラジエーターのファンやグリルを新設計した冷却系ともども、オフロード走行を意識した構造となっている。
軽くてスリムなボディーは運転姿勢の自由度の高さも特徴
車体もオフロード走行を念頭に置いた構造となっており、特にフレームについては、ヤマハの伝統である「軽量・スリム・コンパクト」を追求して新設計。軽量・高強度な高張力鋼管を用いたダブルクレードルタイプとすることで剛性を確保しつつ、しなやかな乗り心地も実現しているという。またリアアームには、軽量なアルミニウムを用いている。
サスペンションは、フロントが43mm径インナーチューブの倒立式で、優れた接地感とショック吸収性を確保。アンダーブラケットやハンドルクラウンもこれに合わせて強度バランスを整え、倒立らしい自然な操舵感を実現したという。一方、リアにはリンク式モノクロスサスペンションを採用しており、舗装路から砂漠地帯まで、幅広い走行シーンに対応する走行性を追求している。ブレーキは前後ともに軽量・コンパクトなブレンボ製キャリパーとウエーブディスクの組み合わせとしており、初期タッチ、制動力、コントロール性、リリース特性などに配慮。オン・オフ切り替え可能なABSが標準装備される。
このほかにも、シート高875mmのフラットシートとスリムなタンクとの組み合わせによるライディングポジションの自由度も特徴で、ライダーの疲労を低減するべくシートやハンドルなどの位置関係も最適化。全体のスタイリングは同社のデュアルパーパスやエンデューロモデル「XT」「WR」のイメージを踏襲したものとなっており、マットグレー、マットブラック、ホワイトの3種類のカラーリングが用意されている。
価格は126万5000円。
(webCG)
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