マイナーチェンジした「メルセデス・ベンツEクラス」日本上陸

2020.09.10 自動車ニュース webCG 編集部
メルセデス・ベンツEクラス セダン(写真は1.5リッターモデルの「E200スポーツ」)
メルセデス・ベンツEクラス セダン(写真は1.5リッターモデルの「E200スポーツ」)拡大

メルセデス・ベンツ日本は2020年9月10日、 マイナーチェンジが施された最新型「メルセデス・ベンツEクラス/Eクラス ステーションワゴン/Eクラス オールテレイン」の日本導入を発表。同日、予約注文の受け付けを開始した。デリバリーは、同年9月から順次行われる。

フロントデザインは“最新世代のメルセデス顔”に改められた。
フロントデザインは“最新世代のメルセデス顔”に改められた。拡大
従来型よりもワイドさとダイナミックさが強調された「Eクラス セダン」のリアビュー。
従来型よりもワイドさとダイナミックさが強調された「Eクラス セダン」のリアビュー。拡大
インストゥルメントパネルには12.3インチのモニターが2枚連結されている。
インストゥルメントパネルには12.3インチのモニターが2枚連結されている。拡大
ステアリングホイールのスポーク部には運転支援システムをはじめとする多数のスイッチが並ぶ。
ステアリングホイールのスポーク部には運転支援システムをはじめとする多数のスイッチが並ぶ。拡大

よりダイナミックかつ安全な一台に

最新のEクラスでは、エクステリアのシャープでダイナミックなイメージが強められた。ヘッドランプはわずかに切れ上がった造形となり、ラジエーターグリルは下部が広い台形に。バンパー下部の側方には2本のフィンが配置された。さらにセダンでは、リアエンドのデザインも刷新。横長の2分割型リアコンビランプが採用され、ボディーのワイドさとダイナミックさが一段と強調された。

インテリアにおいては、カーナビゲーションや安全運転支援システムの設定が、すべて手元で完結できるようになったのが新しい。ハンズオフの検知はトルク感応式センサーからリムの静電容量式センサーに変更され、運転支援システムの使い勝手が向上した。一部のモデルでは、ステアリングホイールの意匠をよりスポーティーなものにし、センターコンソールにウッドパネルを採用するなどの変更も施されている。

またインフォテインメントシステムでは、ドライバーのジェスチャーを読み取ることで各種ライトを点灯させたり、Vサインをかざすことでアンビエントライトの設定画面などプリセットされたお気に入りメニューを表示したりすることも可能に。AR (拡張現実) を使ったナビゲーションシステムでは、車両の前面に広がる実際の景色をナビ画面の一部に映し出し、直感的にどの道路に進むべきかを示す機能が追加された。

新型Eクラスにはメルセデス・ベンツ最新の安全運転支援システムがすべてのモデルで標準装備されており、Eクラスとしては初めて、停車時にドアを開けようとした際に後方から迫る障害物の存在を知らせる警告機能が追加された。

2リッターのクリーンディーゼルを搭載するワゴン「E220dステーションワゴン スポーツ」。
2リッターのクリーンディーゼルを搭載するワゴン「E220dステーションワゴン スポーツ」。拡大
「Eクラス セダン」では、ガソリンとディーゼル、計2種類のプラグインハイブリッドモデルが用意される。
「Eクラス セダン」では、ガソリンとディーゼル、計2種類のプラグインハイブリッドモデルが用意される。拡大
「E350deスポーツ」のエンジンルーム。ディーゼルのプラグインハイブリッド車としては、国内唯一の選択肢となる。
「E350deスポーツ」のエンジンルーム。ディーゼルのプラグインハイブリッド車としては、国内唯一の選択肢となる。拡大
「E450 4MATICエクスクルーシブ」のフロントまわり。E450にだけ、伝統のボンネットマスコット「スリーポインテッドスター」が装着される。
「E450 4MATICエクスクルーシブ」のフロントまわり。E450にだけ、伝統のボンネットマスコット「スリーポインテッドスター」が装着される。拡大
「ステーションワゴン」の荷室。グレードの違いにかかわらず、積載容量は640~1820リッター。
「ステーションワゴン」の荷室。グレードの違いにかかわらず、積載容量は640~1820リッター。拡大
「セダン」のトランクルーム容量は、5人乗車時で540リッター。プラグインハイブリッドモデルは170リッター少ない370リッターとなる。
「セダン」のトランクルーム容量は、5人乗車時で540リッター。プラグインハイブリッドモデルは170リッター少ない370リッターとなる。拡大
「メルセデスAMG E53 4MATIC+」はトータルバランスの高さが自慢のモデル。「ステーションワゴン」もラインナップされる。
「メルセデスAMG E53 4MATIC+」はトータルバランスの高さが自慢のモデル。「ステーションワゴン」もラインナップされる。拡大
「AMG E63 S」のツインターボエンジンは最高出力612PSを発生。最大トルクは850N・m。
「AMG E63 S」のツインターボエンジンは最高出力612PSを発生。最大トルクは850N・m。拡大
ワゴンの実用性とSUVらしいルックスを特徴とするクロスオーバーモデル「Eクラス オールテレイン」も最新型に。「Eクラス ステーションワゴン」と同様、リファインが施された。
ワゴンの実用性とSUVらしいルックスを特徴とするクロスオーバーモデル「Eクラス オールテレイン」も最新型に。「Eクラス ステーションワゴン」と同様、リファインが施された。拡大

全17モデルをラインナップ

選べるパワーユニットは、ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドなどを織り交ぜた全8種類。それぞれの搭載モデルと価格は以下の通りである。

【セダン】

  • E200スポーツ(1.5リッター直4ターボ):769万円 
  • E200 4MATICスポーツ(1.5リッター直4ターボ):794万円
  • E220dスポーツ(2リッター直4ディーゼルターボ):793万円 
  • E300スポーツ(2リッター直4ターボ):910万円 
  • E350eスポーツ(2リッター直4ターボ+プラグインハイブリッド):895万円
  • E350deスポーツ(2リッター直4ディーゼルターボ+プラグインハイブリッド):918万円
  • E450 4MATICエクスクルーシブ(3リッター直6ターボ):1144万円
  • メルセデスAMG E53 4MATIC+(3リッター直6ターボ):1259万円
  • メルセデスAMG E63 S 4MATIC+(4リッターV8ツインターボ):1867万円

【ステーションワゴン】

  • E200ステーションワゴン スポーツ(1.5リッター直4ターボ):810万円 
  • E200 4MATICステーションワゴン スポーツ(1.5リッター直4ターボ):837万円
  • E220dステーションワゴン スポーツ(2リッター直4ディーゼルターボ):831万円 
  • E300ステーションワゴン スポーツ(2リッター直4ターボ):953万円 
  • E450 4MATICステーションワゴン エクスクルーシブ(3リッター直6ターボ):1203万円
  • メルセデスAMG E53 4MATIC+ステーションワゴン(3リッター直6ターボ):1288万円
  • メルセデスAMG E63 S 4MATIC+ステーションワゴン(4リッターV8ツインターボ):1912万円

【オールテレイン】

  • E220d 4MATICオールテレイン(2リッター直4ディーゼルターボ):938万円 

このうち「E200」の1.5リッター直4ターボエンジンにはベルトスタータージェネレーター(BSG)と48V電気システムからなるマイルドハイブリッドシステムが、「E450」の3リッター直6ターボエンジンにはインテグレーテッドスタータージェネレーター(ISG)と48V電気システムからなるマイルドハイブリッドシステムが組み合わされるなど、優れたエネルギー効率を追求。「E350de」に搭載されるクリーンディーゼルとプラグインハイブリッドシステムの組み合わせは、国内唯一のものとなっている。

一方Eクラスには、高性能モデル「AMG E53」「AMG E63 S」もラインナップされる。AMG E53の3リッター直6エンジン(最高出力435PS、最大トルク520N・m)にはISGと48V電気システム、電動スーパーチャージャーが組み合わされており、走行性能と快適性のトータルバランスが追求されている。前後50:50~0:100の間でトルク配分を行える4WDシステム「AMG 4MATIC+」や「AMG RIDE CONTROL+サスペンション」もセリングポイントのひとつである。

AMG E63 Sは、最高出力612PS、最大トルク850N・mを発生する4リッターV8ツインターボエンジン「M177」を搭載。「AMGスピードシフトMCT」と名付けられた9段ATを介して4輪を駆動。その4WDシステムやESPの制御を変化させる「AMG DYNAMICS」を導入するとともに、3チャンバー式エアサスペンションやボディーのエアロダイナミクスを改良するなどして、全方位的な性能向上が図られている。

(webCG)

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