フェラーリ初の市販オープンPHEV「SF90スパイダー」登場

2020.11.13 自動車ニュース webCG 編集部
フェラーリSF90スパイダー
フェラーリSF90スパイダー拡大

伊フェラーリは2020年11月12日(現地時間)、同社初の市販PHEV「SF90ストラダーレ」のオープンバージョンである「SF90スパイダー」を発表した。

オープン/クローズの動作がそれぞれ14秒で完了するリトラクタブルハードトップを搭載。
オープン/クローズの動作がそれぞれ14秒で完了するリトラクタブルハードトップを搭載。拡大
ボディーサイズは全長×全幅×全高=4704×1973×1191mm。車重は「SF90ストラダーレ」よりも100kg増となる1670kg。
ボディーサイズは全長×全幅×全高=4704×1973×1191mm。車重は「SF90ストラダーレ」よりも100kg増となる1670kg。拡大
「SF90ストラダーレ」に準じたインテリアデザイン。メータークラスターには、フェラーリ初となる16インチフルデジタル曲面パネルを採用する。
「SF90ストラダーレ」に準じたインテリアデザイン。メータークラスターには、フェラーリ初となる16インチフルデジタル曲面パネルを採用する。拡大
カーボンシェル構造の軽量シートを採用。クッションは直接シェルに貼り付けられている。
カーボンシェル構造の軽量シートを採用。クッションは直接シェルに貼り付けられている。拡大
「SF90ストラダーレ」と同じく「SF90スパイダー」にも標準仕様車とスポーツ仕様車「アセットフィオラーノ」(写真)の2モデルがラインナップされる。
「SF90ストラダーレ」と同じく「SF90スパイダー」にも標準仕様車とスポーツ仕様車「アセットフィオラーノ」(写真)の2モデルがラインナップされる。拡大

SF90ストラダーレは、最高出力780PS、最大トルク800N・mの4リッターV8ツインターボに3基のモーターを組み合わせた、システム合計出力1000PSを発生するパワートレインを搭載。最高速度340km/h、0-100km/h加速2.5秒、0-200km/h加速6.7秒というパフォーマンスが発表されているほか、2基の前輪モーターのみによる最高速度135km/h、最長25km(公称値)のフル電動走行も行える。

今回登場したSF90スパイダーは、クーペ版のSF90ストラダーレと同じパワートレインを搭載するオープンモデル。ルーフには、センターコンソールのスイッチ操作だけでオープン/クローズの動作が14秒で完了する、リトラクタブルハードトップ(RHT)が採用されている。

RHTのパーツの多くはアルミニウム製となり、軽量・コンパクトに設計。一般的な同様の構造のルーフシステムでは収納スペースが150リッターから200リッター必要なのに対して、フェラーリのRHTは収納容量が100リッターに抑えられ、約40kg軽量に仕上がっているという。

SF90スパイダーのRHTは、走行中でも45km/hまでであればルーフの開閉が行える。また、ルーフの開閉状態にかかわらず、外から車体後部にミドシップされるV8エンジンが眺められるのも、SF90スパイダーの特徴だ。

ボディーサイズは全長×全幅×全高=4704×1973×1191mm、ホイールベースは2649mm。車重はSF90ストラダーレよりも100kg増の1670kgで、パワーウエイトレシオは1.67kg/PS、前後重量配分は45:55となる。

最高速度と0-100km/h加速タイムについてはSF90ストラダーレと変わらないパフォーマンスだが、0-200km/h加速が同車の加速6.7秒に対してSF90スパイダーでは7秒に、フィオラーノのラップタイムが同じく79秒に対して79.5秒になると発表されている。

価格やデリバリー開始時期、日本への導入などに関してはアナウンスされていない。

(webCG)

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