【F1 2020】ハミルトンが混乱のトルコGPを制し7度目のタイトル獲得

2020.11.15 自動車ニュース bg

F1世界選手権第14戦トルコGPの決勝が、2020年11月15日、トルコのイスタンブール・パーク(5.338km)を58周して行われた。

9年ぶりの同GPでは、各陣営が再舗装されたばかりの滑りやすい路面と雨に翻弄(ほんろう)されることに。そんな混乱の週末で表彰台の頂点にのぼったのは、メルセデスのルイス・ハミルトンだった。グリップ不足で精彩を欠き予選で6位、レースではスタートで3位に上がるもすぐに6位まで後退と苦しい展開だったものの、その後は浅溝のインターミディエイトタイヤで隙のない50周ものロングランを完璧にこなし、今季10勝目、通算94勝目を飾った。これで4年連続でワールドチャンピオンのタイトルを獲得。自身7度目の戴冠は、ミハエル・シューマッハーに並ぶ史上最多タイ記録となる。

2位はレーシングポイント・メルセデスのセルジオ・ペレス。初ポールポジションからレースをリードし続けたチームメイト、ランス・ストロールがピットストップで後退する一方、持ち前のタイヤマネジメント力で使い古したタイヤを最後までもたせ、キャリアベストタイの2位表彰台を手に入れた。

3位はフェラーリのセバスチャン・ベッテル。ファイナルラップの最後に、ラインを外れてしまった僚友シャルル・ルクレールを抜き去り、久々となるポディウムに今季初めてのぼった。

最後の最後に表彰台を逃したフェラーリのルクレールが4位。激しい中団チーム争いの真っただ中にいるマクラーレン・ルノーは、カルロス・サインツJr.5位、ランド・ノリス8位とダブル入賞を果たした。レッドブル・ホンダ勢は、3位走行中にスピンして後退したマックス・フェルスタッペンが6位、アレクサンダー・アルボンは7位でゴール。初ポールを勝利に結び付けられなかったレーシングポイントのストロールは9位に沈んだ。10位に入ったのはルノーのダニエル・リカルドで、最後の1点を追加した。

以下、11位エステバン・オコン(ルノー)、12位ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)、13位ピエール・ガスリー(アルファタウリ)、14位バルテリ・ボッタス(メルセデス)、15位キミ・ライコネン(アルファ・ロメオ・フェラーリ)、16位ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ・メルセデス)、17位ケビン・マグヌッセン(ハース・フェラーリ)が完走した。

チャンピオンを確定したハミルトンは307点、ランキング2位ボッタスは197点のままで、3位フェルスタッペン170点、4位に上がったペレス100点、5位ルクレール97点と続く。

前戦エミリア・ロマーニャGPで7連覇を決めたメルセデスは504点、2位レッドブル240点と上位2チームの順位は変わらないが、3位には154点のレーシングポイントが上がり、4位マクラーレン149点、5位ルノー136点というオーダーとなった。その後ろには、6位フェラーリが130点で迫っている。

(文=bg)

 
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