ルノー・ルーテシア インテンス(後編)

2021.02.11 谷口信輝の新車試乗 さまざまなクルマを知るレーシングドライバー谷口信輝が、ルノーのコンパクトカー「ルーテシア」を褒めるのはなぜか? このクルマだから体感できる走りの特性についてリポートする。

笑っちゃうほど自由自在

スポーティーモデルでもなんでもないヨーロッパのベーシックカーである新型ルノー・ルーテシアに箱根で試乗した谷口信輝は、何度となく「心地いい」「安心感がある」という言葉を口にした。なぜ、谷口はそう感じたのか? “素”のルーテシアの魅力を、さらに谷口に深掘りしてもらおう。
「本当にカーブが気持ちいいですよね。路面の不整、いわゆるアンジュレーションがあっても、なにも関係なく、ステアリングは一定のままスーッと走り抜けていく。でも、コーナリング中にアクセルペダルの踏み込み量を少しいじってあげると、クルマが曲がる姿勢もしっかり変わってくれるところもいいですね」

言うまでもないだろうが、このとき谷口はドリフト走行をしていたわけではない。あくまでも4本のタイヤはしっかりと路面を捉えているのだが、ステアリングの舵角は一定のまま。ところが、谷口のスロットル操作に合わせてコーナリングの軌跡はわずかに外側にはらんだり、内側に入り込んだりしていく。この点を谷口は特に気に入った様子だった。
「こうやってスロットル操作でラインをコントロールできると、安心感も生まれるし、とにかく運転していて楽しい。クルマは安定していてちゃんと曲がっているんだけれど、その途中でもうちょっと曲げたいとか、少し戻したいと思ったときにも自由自在にコントロールできる。本当に走りがいいですね」

その後もルーテシアのコーナリングを谷口は褒め続けた。
「いまも、これ、結構いいペースじゃないですか。ここまでのコーナリング性能、正直に言ったら普通のファミリーカーには要らないですよね。でも、全然笑っちゃうくらい普通に曲がっていける。ターンインの反応もいいし、そのときのフロントの入り方だけでなくリアの安心感も素晴らしい。ロールの前後バランスもいい。だから、コーナーの途中でステアリングを切り足してもちゃんとクルマがついてきてくれる。本当にカーブでストレスを感じることがないですね」

 
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