【F1 2021】第18戦メキシコシティGP、フェルスタッペン完勝で残り4戦へ
2021.11.08 自動車ニュースF1世界選手権第18戦メキシコシティGPの決勝が、2021年11月7日(現地時間)、メキシコのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス(4.304km)を71周して行われた。
予選で形勢逆転に成功しフロントローを独占したメルセデス勢。しかし、ポールシッターのバルテリ・ボッタスがスタート直後の接触で脱落、マックス・フェルスタッペンにトップを奪われると不利な戦いを強いられることになった。優勝は、レッドブル・ホンダをドライブするフェルスタッペン。今シーズン9勝目、通算19勝目を独走で飾り、チャンピオンシップでのリードを12点から19点に広げ、残り4戦に向かうこととなった。
2位はメルセデスのルイス・ハミルトン。予選では当人も驚く2位となるも、レースペースではレッドブルにかなわず完敗した。
3位はレッドブルのセルジオ・ペレスだった。母国の大声援を受けて予選4位から見事表彰台を獲得。レース終盤までハミルトンを追い回し、メルセデス勢を苦しめた。
強豪2チームに次いだのはアルファタウリ・ホンダで、力走のかいあってピエール・ガスリーが4位入賞。ガスリーのチームメイト、角田裕毅はパワーユニット交換で後方からスタートし、接触に巻き込まれ0周リタイアとなった。
フェラーリ勢は、シャルル・ルクレール5位、カルロス・サインツJr.6位とダブル入賞し、マクラーレンからコンストラクターズランキング3位の座を奪った。アストンマーティン・メルセデスのセバスチャン・ベッテルが9番グリッドから7位、アルファ・ロメオ・フェラーリのキミ・ライコネンも2つ順位を上げて8位入賞。アルピーヌ・ルノーのフェルナンド・アロンソ9位、マクラーレン・メルセデスのランド・ノリスは10位でチェッカードフラッグを受け、それぞれポイントを持ち帰った。
以下、11位アントニオ・ジョビナッツィ(アルファ・ロメオ)、12位ダニエル・リカルド(マクラーレン)、13位エステバン・オコン(アルピーヌ)、14位ランス・ストロール(アストンマーティン)、15位バルテリ・ボッタス(メルセデス)、16位ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ・メルセデス)、17位ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、18位ニキータ・マゼピン(ハース・フェラーリ)が完走した。
ドライバーズチャンピオンシップ首位のフェルスタッペンは312.5点、ランキング2位ハミルトンは293.5点。今シーズンのタイトル争いは接戦が続いている。その後方は、3位ボッタス185点、4位ペレス165点、5位ノリス150点と並ぶ。
コンストラクターズチャンピオンシップは、1位メルセデス478.5点、2位レッドブル477.5点と、レース前に23点あったギャップはわずか1点差に。3位に上がったフェラーリは268.5点、4位に落ちたマクラーレンは255点、ギャップは13.5点となった。5位アルピーヌと6位アルファタウリは同点の106点、こちらの争いも熾烈(しれつ)を極めている。
(文=bg)