EVベンチャーのテラモーターズがEV充電インフラ事業に進出
2022.03.29 自動車ニュース![]() |
電気自動車(EV)ベンチャーであるTerra Motors(テラモーターズ)は2022年3月29日、同年4月からEV充電事業に参入し、新サービス「Terra Charge(テラチャージ)」をスタートすると発表した。
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現在はインドを主要なマーケットとしているテラモーターズは、当地で年間2万台ほどの三輪EVを販売。2020年には三輪EV市場で15%のトップシェアを獲得している日本発のベンチャーだ。
テラチャージはテラモーターズが日本で新たに展開するEV向けの充電サービス。マンションの駐車場などを対象に充電設備を設置するだけでなく、充電時間の設定や料金を決済するアプリ、管理クラウド、マンションの管理組合への説明など、ハードからソフトまでの管理運営を一貫して担う。初年度は1000棟・1000基の設備設置を目指す。
テラモーターズが設置するのはEVの充電器ではなく、IoT化によって通電の管理を可能とした200Vのスマートソケットだ。ユーザーはこれに手持ちの充電ケーブルを接続する。一般的な固定式普通充電器が約20万円~、急速充電器が300万円~のところ、テラモーターズのスマートソケットであれば、1~2万円のコストで設置できるという。普及促進のため、既設のマンションであれば設置料金は無料で、工事料金もテラモーターズが負担する。ランニングコストも不要だ。
利用料金は1時間あたり150~200円を想定。電気料金の実費はマンション側に返還される。
すでに宿泊施設やオフィスビル、商業施設などとの事業提携についても検討を進めているというテラモーターズ。あらゆる場所でのEV充電をテラチャージで完結させることを目指すほか、国内の自動車メーカーとの協力関係を築き、インドや東南アジアへの事業拡大も目指すという。
(webCG)