ルノーのコンパクトSUV「キャプチャー」に燃費22.8km/リッターのハイブリッドが登場
2022.08.25 自動車ニュース![]() |
ルノー・ジャポンは2022年8月25日、コンパクトSUV「キャプチャー」にハイブリッドモデル「E-TECHハイブリッド」を設定し、同年9月1日に発売すると発表した。
ルノー自慢の「E-TECHハイブリッド」の第3弾
ルノー・キャプチャーは、全長×全幅×全高=4230×1795×1590mmという、取り回しのしやすいボディーサイズが特徴のコンパクトSUVである。現行型は2代目のモデルにあたり、日本では2021年2月に導入された。
今回設定された新グレードは、「アルカナ」「ルーテシア」にも採用されるルノー独自のハイブリッドシステム「E-TECHハイブリッド」を搭載したモデルだ。E-TECHハイブリッドは、メインモーターと「HSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)」を搭載した2モーター式のハイブリッドシステムで、動力の伝達/遮断および変速には、ドッグクラッチを用いたエンジン側4段、メインモーター側2段のオートマチックトランスミッションを採用。エンジンを停止してのモーター走行に、エンジンで発電してモーターで走るシリーズハイブリッド走行、エンジンとモーターの両方の力で走るパラレルハイブリッド走行、そしてモーターが苦手とする高速巡航時のエンジン走行と、シーンに応じてさまざまにパワートレインを使い分けることができる。
パワートレインの仕様は既出のアルカナと共通で、上述のE-TECHハイブリッドを、最高出力94PS(69kW)、最大トルク148N・mの1.6リッター自然吸気ガソリンエンジンと組み合わせる。モーターのアウトプットは、走行を担うメインモーターが最高出力49PS(36kW)、最大トルク205N・m。HSGは最高出力20PS(15kW)、最大トルク50N・mとされているが、こちらは発電およびエンジンの始動、回転合わせなどを担い、タイヤの駆動には関与しない。走行用の電力を蓄えるリチウムイオン電池の容量は1.2kWhで、エンジンでHSGを駆動しての充電に加え、減速時にはメインモーターとHSGの両方を用いて回生エネルギーが充電される。
このシステムの採用により、キャプチャーE-TECHハイブリッドは純ガソリン車より110kg車重が重いにもかかわらず、約34%も優れる22.8km/リッターのWLTCモード燃費を実現。また市街地では静かでスムーズな、郊外ではレスポンスのよい爽快な走りを味わえるという。
装備の設定も純ガソリン車とは異なり、後退時に自車左右後方を警戒する予防安全装置「リアクロストラフィックアラート」や、10.2インチのデジタルインストゥルメントパネル(フル液晶メーター)を採用。オプションでレザーシートと運転席電動シートからなる「レザーパック」も用意されている。
価格は以下のとおり。
- キャプチャーE-TECHハイブリッド:374万円
- キャプチャーE-TECHハイブリッド レザーパック:389万円
(文=webCG/写真=向後一宏)