【F1 2022】第16戦イタリアGPでフェルスタッペン今季11勝目
2022.09.12 自動車ニュースF1世界選手権第16戦イタリアGPの決勝が、2022年9月11日、イタリアのアウトドローモ・ナツィオナーレ・モンツァ(5.793km)を53周して行われた。
100周年に盛り上がるモンツァ、大観衆の目の前で地元フェラーリのシャルル・ルクレールにポール・トゥ・ウィンの期待がかかったが、最大のライバルであるレッドブルに速さで負け、レース終盤の追い上げのチャンスはセーフティーカーにより阻まれた。
優勝は、レッドブルRBPTのマックス・フェルスタッペン。グリッド降格ペナルティーで7番グリッドからのスタートとなったが、早々にポディウム圏内まで挽回し、ペースではフェラーリを凌駕(りょうが)。最後はセーフティーカーからレース再開を待たずにチェッカードフラッグを受けたものの、スピード、強さとも文句のないものだった。これで今シーズン11勝目、通算31勝目を飾ったことになり、7月のフランスGPからの連勝は「5」に伸びた。
2位はフェラーリのルクレール。気迫のこもった走りで今季8回目のポールポジションを奪ったまでは良かったが、熱狂的なフェラーリファン「ティフォシ」を喜ばせるには力も運もなかった。
3位はメルセデスのジョージ・ラッセル。多くがグリッド降格ペナルティーを受けたことで2番グリッドからの出走となるも、フェルスタッペンを抑えることは現在のシルバーアローの力量からしたら無理というもの。それでも2戦連続、今季7回目のポディウムを決めることができた。
ペナルティーで18番グリッドと後方スタートとなったフェラーリのカルロス・サインツJr.が4位、同じく19番グリッドからの出走となったメルセデスのルイス・ハミルトンは5位、レッドブルのセルジオ・ペレスは13番グリッドから6位とそれぞれ入賞。ペレスはファステストラップを記録しボーナスの1点も獲得した。
マクラーレン・メルセデスのランド・ノリスが7位、アルファタウリRBPTのピエール・ガスリー8位、そして病欠のアレクサンダー・アルボンの代役として急きょGPデビューすることとなったニック・デ・ブリースがウィリアムズ・メルセデスで9位に入った。10位でゴールしたのは、アルファ・ロメオ・フェラーリのジョウ・グアンユーで、最後の1点を手にした。
以下、11位エステバン・オコン(アルピーヌ・ルノー)、12位ミック・シューマッハー(ハース・フェラーリ)、13位バルテリ・ボッタス(アルファ・ロメオ)、14位角田裕毅(アルファタウリ)、15位ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、16位ケビン・マグヌッセン(ハース)が完走した。
ドライバーズチャンピオンシップで孤高の首位を走るフェルスタッペンは335点、2位ルクレールは219点となり、残り6戦に対して116点ものリードを築いたフェルスタッペンには、次戦シンガポールGPでタイトル獲得の可能性が出てきた。ランキング3位のペレスは210点、4位ラッセル203点、5位サインツJr.187点と続く。
コンストラクターズチャンピオンシップは、1位レッドブル545点、2位フェラーリ406点、3位メルセデス371点、4位アルピーヌ125点、5位マクラーレン107点といった上位の顔ぶれとなる。
(文=bg)