日産がフォーミュラE東京ラウンド限定のマシンカラーリングとチームガレージを公開
2024.03.29 自動車ニュース![]() |
日産自動車は2024年3月29日、東京・有明で開催される電気自動車の市街地レースシリーズ「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」(予選・決勝レース:3月30日)への参戦に向けて、報道関係者にフォーミュラEマシン「日産e-4ORCE 04」と日産フォーミュラEチームのガレージを公開した。
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日産は2018-2019年のシーズン5からフォーミュラEに参戦。フォーミュラEは日産にとって、電動化技術を開発する重要なプログラムのひとつに位置づけられている。参戦には、1:日産が電動パワートレインのエキスパートであることを全世界に向けて発信する、2:EVが次世代モビリティーとして優れているだけでなく、エキサイティングなパフォーマンスを有していることを証明する、3:電動パワートレインの性能や軽量化技術などを磨き上げるイノベーションのための実験場、という3つの意義と目的があるという。
日産はフォーミュラEに初参戦した5シーズン前の時点で、すでにEV「日産リーフ」を全世界で50万台以上販売していた。参戦当初は市販モデルの電動化技術をフォーミュラEにフィードバックすることも目的とされたが、現在は反対にフォーミュラEで得られた知見が市販モデルに生かされるようになっていると説明している。
「Gen3」と呼ばれる最新のフォーミュラEの重量はドライバー込みで840kg。これはリーフのほぼ半分にあたる。こうした軽量化技術や、回生ブレーキに代表されるEVの航続距離を延ばすエネルギーマネジメントなどがフォーミュラEの舞台で鍛えられている。
日産は、今回の東京ラウンドを前に、2030年まで継続してフォーミュラEに参戦することをほかのコンストラクターに先駆けて表明した。2018年の初参戦から12年継続しての参戦となる。
フォーミュラE初となる東京ラウンドは、東京ビッグサイトを囲む全長2.582kmの公道サーキットで開催される。18のコーナーと3本のストレートで構成され、前半にタイトで難易度の高い低速コーナーが集中。第10、15、17コーナーがオーバーテイクポイントになるという。
キャリアの多くを日本で積んだ日産フォーミュラEチームのサッシャ・フェネストラズ選手は「日産チームにとって初めてのホームレースなので、ファンの皆さんの応援が楽しみです。私にとってもホームレースのような感覚です」と語り、オリバー・ローランド選手は「ディルイーヤに続いて、サンパウロでも表彰台を獲得できました。この調子を維持して次のレースに挑みます」とのコメントを発表している。
東京ラウンドに出場する日産e-4ORCE 04には、東京限定のカラーリングが採用される。
(webCG)