スバル・レヴォーグ レイバック リミテッドEX(後編)
2024.10.03 あの多田哲哉の自動車放談 単一グレードでありながら、本家「レヴォーグ」をしのぐ勢いで売れている「スバル・レヴォーグ レイバック」。その製品としての強みについて、車両開発のプロである多田哲哉さんが語る。「レヴォーグ」にはない良さがある
スバル・レヴォーグ レイバック(以下、レイバック)を多田さんは「企画されたマーケティング会議の様子が目に見えるかのよう」と評する。実際のところ、レイバックはベースとなった現行レヴォーグの発売後に企画された商品である。開発担当氏によるレイバック誕生の背景は次のようなものになる。
最近は都市部でもSUVが人気だが、そのわりに「クロストレック」や「フォレスター」、「アウトバック」といった既存のスバルSUVは、都市部で期待するほどには売れていない。その理由は「これらのスバルSUVは本格的すぎる」ことにあるというのがスバル自身の分析である。一方、レヴォーグはレヴォーグで、カーマニアの受けはいいのだが、スバルとしてはもう少しライトな客層にも乗ってほしい。……といった背景から生まれたのがレイバックというわけだ。
それを聞いて、多田さんは「言いたいことは、もう痛いほどよくわかります」と笑う。
「どれもこれも、いかにも自動車メーカーの営業部門が言いそうなことで、ぼくもトヨタにいた時には『そんなことわかっとるわ!』と、いつもケンカしていました」と振り返った多田さんは、そのうえで、レイバックを次のように評価する。
「普通に乗るなら、レヴォーグより断然レイバックのほうをおすすめします。レイバックはなりより、特に乗降性がいいです。運転席のシート高は600mm弱といったところだと思いますが、それがちょうどいい」
レイバックの実際のシート高は、スバルの公表参考値で585mm。それを一度座っただけでピタリと言い当てる多田さんは、さすがクルマづくりのプロフェッショナルだ。
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