ホンダCR-V e:HEV RSブラックエディション(前編)

2026.06.04 あの多田哲哉の自動車放談 多田 哲哉 ひさびさに日本市場に戻ってきた、ホンダを代表するSUV「CR-V」。最新世代の仕上がりを、トヨタの車両開発者だった多田哲哉さんはどう評価する? まずは、ワインディングロードを走らせた第一印象から。
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わかる人には“いいクルマ”

CR-Vはまさにホンダ四輪事業の屋台骨である。約70万台という年間販売台数は近年のホンダでは、ほぼ不動のベストセラーといっていい。ただ、ここでわざわざ“四輪事業”に限定したのは、ホンダにとって本当の最後の砦(とりで)は二輪事業だからだ。

ホンダといえば、つい先日、「0シリーズ」やソニーとの協業だった「アフィーラ」などの巨大EVプロジェクトからの撤退を発表。巨額の損失と上場以来初の赤字決算が話題だが、二輪事業だけなら、昨2025年度も7300億円以上の黒字。このことからも、ホンダを実際に支えているのは二輪事業ということがわかる。

そんなCR-Vの試乗を終えた多田さんが、まず「乗っているだけで、ホンダのテストドライバーが最後までしっかり細かくチューニングしているのが感じられて、私みたいな人間はとても安心します」と語った。

多田さんのCR-V評がこういう言葉から始まったのには理由がある。実はこのときにBYDの某車も同時取材しており、CR-Vを試乗したのが、BYDのそれの直後だったからだ。

その某車についてのリポートは後日に譲るが、BYDといえば、本連載で多田さんは「シールAWD」に試乗したこともある。このときのシールAWDを多田さんは「アクセルレスポンスやステアリングを切ったときの動きには、ちょっとだけ土俵から外れたような違和感があります」と評していた。

「段差を乗り越えたときの収まり具合とか、タメの利いた動きとか……クルマに興味のない人には『なんですか、それ?』と言われるような微妙な味わいにこだわるファンには、これはとてもいいクルマだと思います」

 
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