【F1 2024】第19戦アメリカGPでルクレール3勝目&フェラーリ1-2、フェルスタッペンは3位
2024.10.21 自動車ニュースF1世界選手権第19戦アメリカGP決勝が、2024年10月20日(現地時間)、アメリカはテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(5.513km)を56周して行われた。
3連戦を2つ残すのみとなった2024年シーズンはいよいよ佳境に突入。マックス・フェルスタッペンとランド・ノリス、フロントローに並んだチャンピオンを争う2人の間に、2列目スタートの赤いダークホースが割って入る展開となった。
フェラーリのシャルル・ルクレールが、4番グリッドから早々にトップに立ち、終始安定した速さをキープして完勝。第16戦イタリアGP以来となる今シーズン3勝目、通算8勝目を飾った。跳ね馬のもう1台、カルロス・サインツJr.も2位に入り、ロングランにアドバンテージがあったフェラーリがライバルを蹴散らし、1-2フィニッシュを達成した。
表彰台の最後の一角をかけた戦いは最後まで白熱。前を走るフェルスタッペンと、フレッシュなタイヤで追い上げるノリスによるラスト10周の攻防戦は、残り5周でノリスがフェルスタッペンをオーバーテイクするも、コースを外れて追い抜いたことで5秒加算ペナルティーが科され、レッドブル・ホンダRBPTのフェルスタッペンがポディウムに立つこととなった。
マクラーレン・メルセデスのノリスは、過去5戦で4回目、今季に入ってから6回目、通算7回目のポールポジションを獲得するも、スタートで4位に落ちて追い上げに終始することになり4位フィニッシュ。フェルスタッペンとのポイント差を詰めることができなかった。
マクラーレンのオスカー・ピアストリは予選順位と同じ5位。予選でクラッシュしピットレーンスタートとなったメルセデスのジョージ・ラッセルは6位まで挽回しチェッカードフラッグを受けた。
レッドブルのセルジオ・ペレスは、ポイント圏の後方となる7位でゴール。マクラーレンにコンストラクターズチャンピオンシップ首位を奪われたレッドブルは、ペレスの不調も響き、ランキング2位の座すらフェラーリに脅かされている。
ハース・フェラーリのニコ・ヒュルケンベルグがチームの母国で8位。このレースからダニエル・リカルドに代わりRBホンダRBPTのステアリングを握ることとなったリアム・ローソンが、パワーユニット交換によるグリッド降格ペナルティーを跳ねのけ、19番グリッドから9位入賞を果たした。
10位でチェッカードフラッグを受けたのは、ウィリアムズ・メルセデスの新人フランコ・コラピントだった。
以下、11位ケビン・マグヌッセン(ハース)、12位ピエール・ガスリー(アルピーヌ・ルノー)、13位フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)、14位角田裕毅(RB)、15位ランス・ストロール(アストンマーティン)、16位アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)、17位バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー・フェラーリ)、18位エステバン・オコン(アルピーヌ)、19位ジョウ・グアンユー(キック・ザウバー)が完走した。
なお前日に開かれた19周のスプリントでは、フェルスタッペンが一度もリードを失うことなく優勝し8点を追加。フェルスタッペンは今年これまで4戦あったすべてのスプリントで勝利している。サインツJr.が2位、ノリスは終盤に2位から脱落し3位に終わった。以下、4位ルクレール、5位ラッセル、6位ハミルトン、7位マグヌッセン、8位ヒュルケンベルグまでがポイントを獲得した。
ドライバーズチャンピオンシップは、首位フェルスタッペンが354点、2位ノリス297点で、両者の差は52点から57点に広がった。その後ろには、3位ルクレール275点、4位ピアストリ247点が迫っており、5位サインツJr.は215点を手にしている。
コンストラクターズチャンピオンシップは、トップのマクラーレンが544点、2位レッドブル504点、3位フェラーリ496点と3チームが接近。4位メルセデス344点、5位アストンマーティン86点と続いている。
次の第20戦メキシコシティGP決勝は、10月27日に開かれる。
(文=bg)
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