日産が「エクストレイル」をマイナーチェンジ “タフギア”を強調した新グレードを設定

2025.08.21 自動車ニュース 藤沢 勝
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日産エクストレイルG e-4ORCE
日産エクストレイルG e-4ORCE拡大

日産自動車は2025年8月21日、SUV「エクストレイル」をマイナーチェンジし、同年9月18日に発売すると発表した。

 
日産が「エクストレイル」をマイナーチェンジ “タフギア”を強調した新グレードを設定の画像拡大
 
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国内では初採用のインフォテインメントシステム

現行型の日産エクストレイルは2022年にデビュー。第2世代の「e-POWER」と可変圧縮比エンジン「VCターボ」、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」(4WD車のみ)を組み合わせたドライブトレインを搭載している。

今回は内外装デザインのブラッシュアップとともにインフォテインメントシステムの刷新を図っている。

デザイン面では横さん基調のパターンを施した新たなフロントグリルを採用。フロントのシグネチャーランプをデイタイムランニングランプに変更したほか、前後のターンシグナルをLEDに変更している。バンパーは下部をグロスブラックに変更するとともにサテン調のアクセントを追加。オプションの19インチホイールのデザインも変更した。

インテリアはインパネ上部のカラーをブラックに変更し、より洗練された印象に。オプションで選べるナッパレザー仕様はカラーリングをタンからブラウンに変更している。シート表皮にはジャパニーズモダンを感じさせるクロスをチョイス。前後席のUSBポートはすべてUSBタイプCに変更した。国内向けの日産車では初となるGoogle搭載のインフォテインメントシステムも新しい。

同じく国内向けの日産車では初採用のインテリジェントアラウンドビューモニターは3Dビュー機能とインビジブルフードビュー機能が自慢。前者は車両の周囲360度を立体的に見ることが可能となっており、発進時の巻き込みなどを予防する。後者はボンネットが透けたかのような映像で車両下の路面を確認できる。このほか従来のフロントワイドビュー機能に地点登録機能を追加。ユーザーが登録した地点に接近すると自動的に起動し、スムーズな安全確認ができる。

新しい日産エクストレイルのラインナップと価格は以下のとおり。
【FF車】

  • S:384万3400円
  • X:404万9100円
  • G:464万6400円

【4WD車】

  • S e-4ORCE:403万8100円
  • X e-4ORCE:434万9400円/447万9200円(3列シート車)
  • G e-4ORCE:494万6700円
エクストレイルAUTECHスポーツスペック
エクストレイルAUTECHスポーツスペック拡大
 
日産が「エクストレイル」をマイナーチェンジ “タフギア”を強調した新グレードを設定の画像拡大
 
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ハンドリングや加速感を専用にチューニング

日産の子会社である日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は同日、ベースモデルの改良に合わせて「AUTECH」のマイナーチェンジを発表。スポーティーグレード「AUTECHスポーツスペック」とカスタマイズカー「ROCK CREEK(ロッククリーク)」も新規設定している。

AUTECHはデザインを一部変更。Google搭載のインフォテインメント等も採用している。

AUTECHスポーツスペックは「プレミアムスポーティー」をコンセプトとするAUTECHの内外装を採用しただけでなく、ハンドリングや加速感も専用にチューニングしたスポーティーモデルだ。先に「セレナ」と「ノート オーラ」にも設定されている。

エクストレイルAUTECHスポーツスペックでは車体への入力を効果的に減衰する「パフォーマンスダンパー」に加えてプレミアムコンフォートタイヤ「ミシュラン・プライマシー4」を採用し、これに合わせてサスペンションやパワーステアリングをチューニング。コンピューターに専用チューニングを加えたほか、e-4ORCEにはドライブモードごとに前後の駆動力配分を最適化した制御を採用。安心感が高いハンドリングと質感の高い乗り味を実現したとされている。インテリアには開発陣の思いを込めた「TUNED BY NMC」のエンブレムが貼られる。

エクストレイルAUTECHスポーツスペックの主な特別装備は以下のとおり。

  • 専用メカニズム(車速感応式電動パワーステアリング、チューニングコンピューター<VCM>、e-4ORCE制御、サスペンション<スプリング、ショックアブソーバー>、パフォーマンスダンパー)
  • 専用20インチダークグラファイトフィニッシュアルミホイール
  • 「AUTECH SPORTS SPEC」エンブレム(リア、センターコンソール)
エクストレイル ロッククリークe-4ORCE
エクストレイル ロッククリークe-4ORCE拡大
 
日産が「エクストレイル」をマイナーチェンジ “タフギア”を強調した新グレードを設定の画像拡大
 
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初代からの「タフギア」イメージを強調

ロッククリークは初代モデルからのDNAだという「タフギア」のイメージを増幅した、アウトドアを好むカスタマーに向けた新グレード。北米で人気を博しているとのことで、日本向けに最適化して販売する。エクステリアはブラックを基調に、「ラバレッド」のアクセント入りのフロントグリルやバンパー、アルミホイールを装備。インテリアは全体をブラック基調としたうえで防水表皮のシートを採用したほか、シートやドアトリム、ステアリングホイールなどにラバレッドのアクセントを加えている。ボディーカラーに「キャニオンベージュ」に「スーパーブラック」のルーフを加えた新色のツートンを専用カラーとして設定。全7タイプから選べる。

ロッククリークの主な装備内容は以下のとおり。

  • 専用エクステリア(3スロットフロントグリル、フロントバンパー<ブラック&ラバレッドアクセント>、「NISSAN」エンブレム<ラバレッド>、「X-TRAIL」エンブレム<サテンブラック>、「ROCK CREEK」エンブレム<フロントドアサイド、リア>)
  • ブラックルーフレール
  • 専用サイドターンランプ付き電動格納式リモコンブラックドアミラー
  • リアLEDフォグランプ(運転席側)
  • 専用19インチブラックアルミホイール(ラバレッドスポークフィニッシャー&センターキャップ)
  • 235/55R19 101Vタイヤ
  • 専用インテリア(防水シート<ラバレッドアクセント>、ドアトリム<ラバレッドアクセント>、インストパッド<ラバレッドアクセント>、センターコンソールボックス<ラバレッドアクセント>、テーラーフィット巻きステアリングホイール<ラバレッドアクセント>)
  • 運転席&助手席パワーシート
  • パーソナルドライビングポジションメモリーシステム(運転席)

NMCが手がけるカスタマイズモデルのラインナップと価格は以下のとおり。AUTECHシリーズは2025年10月1日に、ロッククリークは同年11月下旬に発売される。

  • AUTECH e-4ORCE:514万1400円/527万1200円(3列シート車)
  • AUTECHアドバンストパッケージ:535万9200円(FF車)
  • AUTECHアドバンストパッケージe-4ORCE:565万9500円
  • AUTECHスポーツスペックe-4ORCE:590万1500円
  • ロッククリークe-4ORCE:475万6400円/488万6200円(3列シート車)

(写真=向後一宏)

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