「ホンダジェット」が持続可能な航空燃料での飛行に成功

2025.10.15 自動車ニュース webCG 編集部
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ホンダの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニーは2025年10月13日、「ホンダジェット」が持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel、以下SAF)を100%使用した試験飛行に成功したと発表した。

SAFは航空領域でのCO2排出量を削減し、カーボンニュートラルの実現に寄与する手段のひとつとして注目されている。SAFの利用は米国材料試験協会による認可制で、既存のジェット燃料にSAFを混合できる含有率の上限が定められている。現在の上限は50%だが、今回の試験により、100%SAFを使用できる可能性が確認された。

ホンダジェットはすでに最大50%のSAF混合燃料による運航実績があり、またホンダジェットのエンジンを生産するGEホンダエアロは、2022年および2023年に、同機の「HF120」エンジンを用いた100%SAFによる地上試験を完了している。今回の試験飛行では、100%SAFをホンダジェットに使用した場合の影響を、既存のジェット燃料と比較。使用燃料は、現在SAFとして普及が進んでいるHEFA-SPK(Hydroprocessed Esters and Fatty Acids Synthetic Paraffinic Kerosene:動植物由来の油を水素化処理して合成される航空用燃料)とHDO-SAK(Hydrodeoxygenated Synthetic Aromatic Kerosene:合成芳香族ケロシンに分類されるSAF)を50:50の割合で配合したもので、試験機はホンダ エアクラフト カンパニーの本社がある米国ノースカロライナ州グリーンズボロ周辺を飛行した後、ピードモント・トライアド国際空港に着陸。試験を通して、通常のジェット燃料を使用した場合と同等の飛行性能が確認されたという。

100%SAFでの試験飛行の成功は、ベリーライトジェットカテゴリー内のツインエンジンジェット機としては、これが世界で初めてとなる。

(webCG)

100%SAFでの試験飛行成功は、ベリーライトジェットカテゴリー内のツインエンジンジェット機としては、これが世界で初めてとなる。
100%SAFでの試験飛行成功は、ベリーライトジェットカテゴリー内のツインエンジンジェット機としては、これが世界で初めてとなる。拡大

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