『webCG』より新年のごあいさつ
2026.01.01 自動車ニュース謹んで新年のご祝詞を申し上げます。いつも『webCG』をご覧いただき、ありがとうございます。
振り返ってみると2025年はハイブリッドが一段と開花した年ではなかったでしょうか。日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した「スバル・フォレスターS:HEV」は力強さも燃費も満足のいく仕上がりでしたし、「911カレラGTS」の「Tハイブリッド」は「わが社の電気の使い方をみたまえ!」というポルシェの高笑いが聞こえてくるかのような痛快な走りが味わえました。ステランティスは主要ブランドの主要モデルのほとんどにマイルドハイブリッドを導入。こちらは洗練度の点で伸びしろが大きいと思いますが、強気なペースでの導入だけに、今後の主力です……という意気込みを感じました。
ジャパンモビリティショー2025も大盛況。新たにセンチュリーを頂点のブランドに据えたトヨタグループの展示は他を圧倒していました。その後に発表された「GR GT」なども含めた商品群がこれからリリースされるとなると、今後もしばらくはトヨタが話題の中心という状況が続くでしょう。エスピノーサ新体制で再建を目指す日産自動車については、試乗車の相談に乗ってくれたスタッフに「2026年は明るいニュースを期待してます」と年末にメールを送りました。11月に中間選挙を控えるアメリカのトランプ大統領には「頼むからおとなしくしてて」と願うしかありません。
われわれwebCGのことに目を向けると、2026年はAIとの向き合い方についてより深く考えねばならないようです。外語資料の読解やデータの整理等が飛躍的に楽になった一方で、Googleなどの検索結果の先頭にAIによる概要説明が表示されるようになったため、簡単な調べ物であればそこから先はクリックやタッチをしなくても済む(してもらえない)時代になりました。メディアにとっては痛しかゆしのサービスといえるでしょう。
とはいえ技術の進化は喜ばしいことですし、人々の生活をより豊かにしてくれるツールであるのは間違いありません。また、われわれも自動車メディアとして、まさに技術の進化を日々追い求める立場でもあります。AIを適材適所で活用するのはもちろんのこと、これを機に概要から先の「webCGの新車のニュース」や「webCGの試乗記」を指名してもらえるようさらなる精進を……というのが年頭の思いです。今年も元気に取材して、たくさんの記事をお届けできるように努力してまいる所存です。
本年もwebCGを楽しんでいただけますと幸いです。
(2026年 元旦/webCGスタッフ一同)

