三菱デリカミニTプレミアム DELIMARUパッケージ(前編)
2026.02.12 あの多田哲哉の自動車放談 イメージキャラクターの「デリ丸。」とともに、すっかり人気モノとなった三菱の軽「デリカミニ」。商品力の全体的な底上げが図られた新型のデキについて、元トヨタのエンジニア、多田哲哉さんが語る。決して悪くはありませんが……
トヨタ出身の多田さんに、今回乗っていただいたのは、三菱のデリカミニである。
最初のデリカミニが出たのは、今から約3年前の2023年夏初頭だった。前身である「eKスペース/eKクロス スペース」は、軽(自動車の)スーパーハイトワゴン市場で、わずか2~3%のシェアに低迷していた。
そこで三菱は起死回生の一手として、本来はマイナーチェンジのタイミングで、デザインから車名までがらりと変えたデリカミニを投入。当初はテレビCM専用のマスコット(設定は架空の生き物)だったという“デリ丸。”の予想外のブレークとともに、クルマも見事にヒット商品となった。
ただし、初代デリカミニはベースモデルの世代交代に合わせて、実質販売期間わずか2年半で、フルモデルチェンジとなった。もちろん、それは三菱も当初から織り込み済み。初代では他モデルと共通だったサイドフェンダーやインパネの一部を専用化したり、4WDには専用のダイヤル式の5ドライブモードを追加するなど、「初代ではできなかったことを、新型では妥協なくやりました」と、開発担当者も胸を張るクルマとなった。
「デリカミニのそうした“しかけ”は、本当にうまいと思います。ただ、クルマそのものは『ダイハツ・タント』や『スズキ・スペーシア』と同様の、ごく普通の軽スーパーハイトワゴンという印象です。悪くはありませんが、NV(騒音・振動)はガチャガチャしがちですし、乗り味はちょっと古い感じがします。軽スーパーハイトワゴンでは、やはり、『ホンダN-BOX』のデキが抜きんでています」と多田さん。
もっともデリカミニは4WDの地上高を大きくしたり、DNAを共有する「eKスペース」や「日産ルークス」ではやらないダート路での開発テストなども専用でおこなっているそうだが……。
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