■1996-1997 三菱ギャラン/レグナム
■三菱ギャラン
96年8月にフルモデルチェンジし、8代目となったギャラン。
トヨタ・コロナや日産ブルーバードと同クラス、セグメントDに属するセダンながら、先代以来の3ナンバーサイズのボディに、上級モデルには2.5リッターのエンジンを積むことで、1クラス上をアピールする。ボディスタイリングは極めてアグレッシブだが、やや劇画的な印象は否めない。
デビュー当初の主力機種は、世界初の直噴ガソリンエンジンGDIを搭載する1.8リッター版だったが、GDIユニットはのちに2.4リッターに拡大された。
搭載ユニットは、上記のGDIの他はすべてV6で、2リッター145ps、2.5リッター4カム175ps、2.5リッター4カム+ターボチャージャー280ps(5MT)/260ps(4AT)。トランスミッションは通常の5段MTのほか、+(アップ)、−(ダウン)にシフトすることで、積極的なマニュアルチェンジを可能とする、ポルシェ・ティプトロニック式のフルオートマチック、INVECS-IIが採用された。同時にデビューしたレグナムは、新たに設定されたワゴン版で、バリエーションなどはギャランと共通。
■三菱レグナム
96年8月のギャランのフルチェンジに際して誕生した、5ドアの新型ステーションワゴン。ギャランと共通できつい表情の顔をもつボディの外寸は、セダンと比べて全高がやや高く、リアオーバーハングは若干延ばされラゲッジスペースを稼いだ。
パワーユニットは、ギャランとともに筒内噴射ガソリンエンジンを初めて実用化したことが大きい。そのGDIユニットは直列4気筒DOHC16バルブ1.8リッター4G93型150psで、このほかはV6ユニットの2リッターまたは2.5リッター(SOHCとDOHC)、計3サイズ5チューンを使い分ける。
変速機は5段MTまたは4段AT、駆動はFFまたはフルタイム4WD。セダンとは異なり、レグナムでは4WDの方が多くのバリエーションを擁する。前後ともマルチリンク式のサスペンションには、ワゴンということからリアの荷重変化に備え、セルフレベリング機構がオプション設定された。
翌1997年はヴィエントを加え、さらに1998年、特別仕様車としてスーパーVR-4やアメリカンカスタムなど派手なバリエーションを設定。1998年8月にフェイスリフトが施され、2000年5月には1.8リッターエンジンを2.0リッターGDIに換装した。
-
NEW
BMWの今後を占う重要プロダクト 「ノイエクラッセX」改め新型「iX3」がデビュー
2025.9.5エディターから一言かねてクルマ好きを騒がせてきたBMWの「ノイエクラッセX」がついにベールを脱いだ。新型「iX3」は、デザインはもちろん、駆動系やインフォテインメントシステムなどがすべて刷新された新時代の電気自動車だ。その中身を解説する。 -
NEW
谷口信輝の新車試乗――BMW X3 M50 xDrive編
2025.9.5webCG Movies世界的な人気車種となっている、BMWのSUV「X3」。その最新型を、レーシングドライバー谷口信輝はどう評価するのか? ワインディングロードを走らせた印象を語ってもらった。 -
NEW
アマゾンが自動車の開発をサポート? 深まるクルマとAIの関係性
2025.9.5デイリーコラムあのアマゾンがAI技術で自動車の開発やサービス提供をサポート? 急速なAIの進化は自動車開発の現場にどのような変化をもたらし、私たちの移動体験をどう変えていくのか? 日本の自動車メーカーの活用例も交えながら、クルマとAIの未来を考察する。 -
新型「ホンダ・プレリュード」発表イベントの会場から
2025.9.4画像・写真本田技研工業は2025年9月4日、新型「プレリュード」を同年9月5日に発売すると発表した。今回のモデルは6代目にあたり、実に24年ぶりの復活となる。東京・渋谷で行われた発表イベントの様子と車両を写真で紹介する。 -
新型「ホンダ・プレリュード」の登場で思い出す歴代モデルが駆け抜けた姿と時代
2025.9.4デイリーコラム24年ぶりにホンダの2ドアクーペ「プレリュード」が復活。ベテランカーマニアには懐かしく、Z世代には新鮮なその名前は、元祖デートカーの代名詞でもあった。昭和と平成の自動車史に大いなる足跡を残したプレリュードの歴史を振り返る。 -
ホンダ・プレリュード プロトタイプ(FF)【試乗記】
2025.9.4試乗記24年の時を経てついに登場した新型「ホンダ・プレリュード」。「シビック タイプR」のシャシーをショートホイールベース化し、そこに自慢の2リッターハイブリッドシステム「e:HEV」を組み合わせた2ドアクーペの走りを、クローズドコースから報告する。