■次なる一手はプラグインハイブリッド!?
「i-MiEV」を市販化し、電気自動車の実用化をいち早く成し遂げた三菱自動車は、「EVの幕開け、そして未来へ」をテーマに、2台のコンセプトカーを出展。そのうちの1台が、プラグインハイブリッド車「三菱コンセプトPX-MiEV」だ。
■「電気」の新たな可能性を提案
「三菱コンセプトPX-MiEV」は、モーターをフルに活用するクロスオーバーコンセプトカー。
電気自動車(EV)は、走行中に排ガスを出さず、自宅でも充電できるため給油も不要。環境面や経済面でメリットが多い。しかしEVは現在のところ、サイズの大きな(=車重の重い)モデルでの実現や、長い航続距離の達成などに課題を残している。それらの問題点を解消するのが、ガソリンエンジンとモーターを併用し、さらに外部充電もできるプラグインハイブリッドの技術というわけだ。
「三菱コンセプトPX-MiEV」は、115psと12.7kgmを発生する1.6リッターエンジンに加え、60kwと20.4kgmを発生するモーターを前後1基ずつ搭載。四輪を駆動し、ミドル級ボディでありながら50km/リッター以上の低燃費走行を実現する。モーターだけでも最大50kmの走行が可能だという。
充電時間は、家庭用200Vの電源で7時間。急速充電器を使えば、約30分間で80%のパワーチャージも可能。電気代の安い夜間にバッテリーを蓄えておき、日中の消費電力の多い時間帯に蓄えておいた電力の一部を家庭に給電するなど、家とクルマの新しい関係も提案する。
インフラ協調型の先進安全デバイス「DSSS安全運転支援システム」や「ASV4 情報交換型運転支援システム」といった先進技術を積極的に採り入れ、安全性が高められているのもポイントだ。
内外装も、それに見合った新しさを表現。従来のSUVイメージと異なる、極力凹凸をなくしたというシンプルなボディは、全長×全幅×全高=4510×1830×1655mmのプロポーション。「アウトランダー」より130mm短く、30mm幅広く、25mm低い。
一方のインテリアもシンプルさがテーマだが、スイッチ類をタッチパネル式とし、充電時にイルミネーションを点滅させるなど、コンセプトカーらしい先進性が演出される。
(webCG 曽宮)
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