「東京コンクール・デレガンス2009」開催 〜 時空を超えたコラボレーション
2009.03.24 自動車ニュース時空を超えたコラボレーション〜東京シティビューで「東京コンクール・デレガンス2009」開催中
2009年3月20日から、六本木ヒルズ森タワー52Fの「東京シティビュー」において、「東京コンクール・デレガンス2009」が開催されている。
■28台の名車がズラリ
2007年の秋に、東京ミッドタウンの芝生広場で初めて開かれた「東京コンクール・デレガンス」。手入れが行き届いた青々とした芝生の上に珠玉のクラシックカーが並んだ光景は、海外の歴史あるヒストリックイベントのようだったが、あいにく天候に恵まれず、関係者、とくに出展車両のオーナーには気の毒だった。
その経験もあってか、2回目となる今回は会場が屋内に移された。ロケーションはまたもや都心、それも海抜250mの高さに位置する東京の新名所のひとつである六本木ヒルズ森タワー52Fの「東京シティビュー」。主催者の言葉を借りれば、伝統(クラシックカー)と現代(東京シティビュー)がコラボレートした「時空を超えたロマンチックな空間」を創出したという。
コンクールの参加車両は1919年から71年までに作られた名車18台。それらは製作年代によって4つのクラスに分けられ、美しさやオリジナルコンディションなどを競う。そのほかに吉田茂元首相と白洲次郎氏の愛車や、2008年にフェラーリが50年ぶりに製作したというワンオフモデルの「SP1」を含む4台のフェラーリが特別展示され、計28台の名車が会場に並んだ。
主な参加車両をクラス別に紹介すると、1910〜30年の「クラスA:Vintage」では、「1919年ロールス・ロイス40/50HPシルバーゴースト」や「1923年ブガッティT22」など。1931〜45年の「クラスB:Post Vintage」では「1934年ベントレー 3-1/2 リッター・ヴァンデンプラ・ツアラー」や「1937年フレーザー・ナッシュBMW328」。1946〜60年の「クラスC:Post-war Classic」では「1951年マセラティA6G2000クーペ・バイ・ヴィニャーレ」や「1955年アバルト207Aバイ・ボアーノ」。そして1961〜75年の「クラスD:Modern Classic」では「1967年ランボルギーニ400GT 2+2」や「1971年ミケロッティ・マトラ・レーザー」といったところである。
それら18台の参加車両は特別審査委員長の小林彰太郎氏をはじめ、徳大寺有恒氏、高島鎮雄氏(自動車史家)、レオナルド・フィオラバンティ氏(元ピニンファリーナ・チーフデザイナー)ら11名の公式審査員によって審査され、4月2日(木)に「ベスト・オブ・ショー」以下各賞が発表、表彰される。
この「東京コンクール・デレガンス2009」、4月12日(日)まで開催されている。会期中は無休で、開館時間は10:00〜23:00(金・土は25:00、ただし3月28日は23:00まで)、入場料は一般1600円(東京シティビュー入館料含む)。
フロアにはコンクールにちなんだオリジナルカクテルなどが楽しめるカフェも設けられており、地上250mからの東京の夜景と貴重なクラシックカーを交互に眺める、なんて贅沢な時を過ごすことも。詳しくは下記URLを参照されたし。
http://www.roppongihills.com/tcv/
(文と写真=田沼 哲)
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