第6戦サルディニアは、王者ローブが貫禄の4勝目【WRC 08】
2008.05.19 自動車ニュース【WRC 08】第6戦サルディニアは、王者ローブが貫禄の4勝目
2008年の世界ラリー選手権(WRC)第6戦が5月16日-18日、イタリアのサルディニア島を舞台に開催された。ホストタウンは島北東部の港町オルビアで、その周辺の山岳地にステージを設定。いずれも低中速コーナーが連続するハードグラベルで、序盤から激しいポジション争いが展開された。
終始安定した走りを披露したシトロエンのエース、セバスチャン・ローブは、デイ1でトップに浮上するとその後もラリーをコントロール。熟成度の高い「C4WRC」を武器に今季4勝目を獲得した。
■ランキングトップはフォードのまま
“地中海グラベル3連戦”の緒戦、サルディニアで幸先のよいスタートを切ったのは、前戦のヨルダンでリタイアを喫したローブだった。
先頭スタート(=路面の掃除役)でペースの上がらないフォードのエース、ミッコ・ヒルボネンを尻目に、好タイムを連発。デイ1をトップでフィニッシュした。2番手には、チームメイトのダニエル・ソルドが続き、シトロエン勢が1-2体制を形成。午後のループでペースアップを果たしたスバルのエース、ペター・ソルベルグが3番手で続き、以下、ヒルボネンが4番手、スバルのセカンドドライバー、クリス・アトキンソンが5番手でデイ1を終えた。
明けた翌日のデイ2でもローブは冷静な走りでトップをキープ。一方、2番手に付けていたソルド、3番手ソルベルグがペースダウンを喫し、それぞれ5番手、10番手まで後退。代わってSS2のパンクで7番手と出遅れていたフォードのヤリ-マティ・ラトバラが9本のステージを制して2番手にジャンプアップ。ヒルボネンも同タイムでフィニッシュするなど、激しい2番手争いが展開された。
結局、最終日のデイ3ではトップのローブが余裕のクルージングで今季4勝目を獲得。注目を集めたヒルボネン対ラトバラの一騎打ちは、ヒルボネンに軍配が上がり、ヒルボネン2位、ラトバラ3位でフォード陣営が2-3フィニッシュを達成した。
以下、ストバートフォードのジジ・ガリが4位入賞を果たし、ソルドが5位、アトキンソンが6位でポイントを獲得した。
なお、デイ2で失速したソルベルグは10位完走。スズキ勢はエース、トニ・ガルデマイスターがリタイアしたものの、パー-ガンナー・アンダーソンが9位でフィニッシュした。
(webCG)
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