お台場に550台もの旧車が集まった〜「ニューイヤーミーティング」開催
2008.01.28 自動車ニュースお台場に550台もの旧車が集まった〜「ニューイヤーミーティング」開催
2008年1月27日、東京・お台場で、JCCA(日本クラシックカー協会)主催の新春恒例のヒストリックカーイベント「ニューイヤーミーティング」が開かれた。
■過去最高の出展台数
1977年の初回から数えて32回目の開催となる「ニューイヤーミーティング」。このところ東京地方は、暖冬の予報を裏切る寒い日が続いているが、この日も朝から快晴に恵まれたものの、最高気温は10度に満たない寒い一日だった。にもかかわらず、会場となった東京・お台場の青海臨時駐車場には、早朝から多くの旧車好きが集まった。
1979年までに生産された車両および同型車という参加規定に沿った個人オーナーの出展台数は計353台。昨年の329台に続いてまたもや最高記録を更新したが、これにフリーマーケットやクラブスタンド、オートジャンブル(業者によるスタンド)の出展車両を加えると、じつに550台以上の旧車が会場内に集う盛況ぶり。
■テーマカーはトヨタ
このイベントでは、毎回ひとつのメイク(メーカー)をフィーチャーしてコンクールデレガンスを実施しているが、今回のテーマカーはトヨタ車。ついに生産台数世界一となったトヨタだが、旧車の世界における人気はいまいちで、伝統的に輸入車より日本車が優勢であるこのニューイヤーミーティングでも、例年ならば参加台数、存在感ともに国産旧車界の最大派閥である日産勢の後塵を拝していた。だがテーマカーとなった今回は84台を数え、個人出展に限っていえば日産の73台を抜いてトップシェアを占めた。
これらのトヨタ車が上乗せされたこともあって出展台数が過去最高となったわけだが、中にはこのイベントに初めて参加した希少なモデルもあり、ギャラリーはもちろんのこと、目の肥えた常連参加者や我々のような取材陣をも楽しませてくれた。
ところで、出展車数の増加もさることながら、2003年から使われているこの会場が東京の観光名所として定着したお台場、フジテレビ本社の近くということもあってか、ギャラリーの数も年々増えているように感じる。「若者のクルマ離れ」が叫ばれるいっぽうで、旧車趣味人、および自分で所有するまでは至らないものの、興味を抱くファンの人口は増えているのだろうか?
(文と写真=田沼 哲)
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