トヨタの四角い新型車、「カローラルミオン」デビュー
2007.10.09 自動車ニューストヨタの四角い新型車、「カローラルミオン」デビュー
トヨタ自動車は2007年10月9日、新型車「カローラルミオン」を発表。同日に発売した。
■「bB」の兄貴分、あらわる!?
2007年は新作ラッシュのトヨタ。下期のトップバッター、「カローラルミオン」がデビューした。
見た目は、同社のコンパクトワゴン「bB」を思わせるボクシーなもの。名前に「カローラ」の文字をいただくが、プラットフォームは「カローラアクシオ」ではなく、新世代の「オーリス」のそれを使う。
不思議なポジション(?)のルミオンは、北米では「サイオン」ブランドで扱われるクルマでもある。
基本のコンセプトは「Relax in Style(リラックス イン スタイル)」。シンプルな箱型デザインと、ゆとりある居住空間が持ち味だ。ターゲットとなる年齢層は限定せず、世代を超えて「既存の価値観にとらわれないユーザー」すなわち「新しいカローラファン」を広く取り込みたいとしている。
価格は、FFのみの1.5リッターモデルが168.0から191.0万円まで。上級1.8リッターモデルは、FFが195.0から210.0万円で、4WDが216.0から231.0万円までとなっている。
月間目標販売台数は、3500台だ。
■3ナンバーのボクシー「カローラ」
「カローラルミオン」の姿は、まるで同社の「bB」や「日産キューブ」のよう。トヨタのデザイン哲学「VIBRANT CLARITY(活き活き明快)」に基づく、上質でスポーティ感あふれる「ハコ」だという。
シンプルな外観のベースモデルとエアロパーツでバンパーなどを飾った「エアロツアラー」、2種類のエクステリアでラインナップする。
全長×全幅×全高=4210×1760×1630mm。第一印象がダブるコンパクトワゴン「bB」に比べて、長さで410mm、幅で70mmと、ひとまわり以上大きいが、高さは逆に5mm低い。
ホイールベースは2600mm。こちらはカローラアクシオと同寸ながら、お互いに異なるプラットフォームを使う。ルミオンのベースは、より幅が広い「オーリス」「ブレイド」「RAV4」らで、ボディはいわゆる3ナンバー枠となる。
邦名カローラルミオンは、北米では、トヨタの若者向けブランド「サイオン」の「xB」となる。2007年2月のシカゴショーでデビューしたサイオンxBは、ひと足お先に今年5月から販売された。
■イルミ&オーディオはお約束
「広いカローラ」「デカいbB」たるルミオンは、居住空間が命だ。
絶対的な広さだけでなく、高いベルトラインによる「リラックスできる包まれ感」などもアピールポイント。シートを沈み込ませリラックスポジションとする「bBのマッタリモード」は付かないが、チップアップ可能なリアシートを備えたり、10種類以上の収納スペースを設けるなど、利便性に配慮された。
「1.5X」以外に標準装備される「9スピーカーオーディオ」は、これまた“ミュージックプレーヤー”を謳ったbBとの血脈を思わせるもの。ただし、音響のクオリティでいえばこちらに分があり、低音だけでなく中音域の再現もジマンだという。
■選べるエンジンは2種類
パワーユニットは、1.5リッター(110ps/6000rpm、14.3kgm/4400rpm)と1.8リッター(136ps/6000rpm、17.8kgm/4400rpm。4WDモデルは8psと0.9kgmマイナス)の2種類を用意。トランスミッションは、すべてCVTとなる。
全車、「平成17年度基準排出ガス75%低減レベル」の認定を受け、燃費は1.5リッターが「平成22年度燃費基準+20%」、1.8リッターが「平成22年度燃費基準+10%」をそれぞれパスした。
ちなみに、北米を走る「サイオンxB」は、2.4リッターエンジンを搭載し、MTとATの組み合わせだ。
サスペンションは、フロントがマクファーソンストラットで、リアはFFモデルがトーションビーム式。1.8リッターモデルのみ用意される4WDのリアサスは、ダブルウィッシュボーン式。
安全面では、サイドエアバッグと後席までカバーするカーテンシールドエアバッグを全車標準装備。
コーナリング中に車体を安定させる「VSC(ヴィークルスタビリティコントロール)」は、1.8リッターモデルのみオプションで選ぶことができる。
(webCG 関)
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