日本GP開幕直前! ホンダの2チームは気合十分【F1 07】
2007.09.25 自動車ニュース【F1 07】日本GP開幕直前! ホンダの2チームは気合十分
F1世界選手権第15戦日本GPを目前に控えた2007年9月25日、ホンダ・レーシングF1チームとスーパーアグリF1チームの合同記者会見が都内のホテルで行われた。
■エアロダイナミクスが課題
フルワークス参戦2年目となるホンダF1は、ジェンソン・バトンとルーベンス・バリケロの2人で日本GPにのぞむ。今シーズン第14戦終了時までの戦績は、バトンが8位に2回入賞し、ドライバーズランキング16位。バリケロはノーポイント。コンストラクターズランキングは2点で8位にランクしている。
記者会見にのぞんだ大島裕志モータースポーツ担当執行役員は、「まったく新しい車体設計で意気込んだシーズンだが、結果が出ていない」と無念の表情。しかし、「この経験を活かし、チーム一丸となって2008年のマシン開発にあたっている」し、「(今シーズンの越し方も含め)常にチャレンジングであることそれ自体が、我々にとって最大の使命なのです」と前向きなコメントを残した。
続いて、中本修平ホンダレーシングF1チーム・シニアテクニカルディレクターが、今季のマシン「RA107」の特長と課題について解説。有力チームのマシンに比べて、車体の軽さと重心の低さは褒められるものの、高速域のパワーとブレーキング、とくに空力特性で大きく遅れをとっていると語った。
チームのCEOを務めるニック・フライ氏は、「タイヤがブリヂストンのワンメイクとなったいま、レースの勝敗は8割がたエアロダイナミクスで決まる」と言葉を重ね、ザウバーやマクラーレンからエアロ開発のスペシャリストを引き抜き、来季以降に向けて鋭意開発を進めていると述べた。
マシンのステアリングを握るふたりは、それぞれ「ベストを尽くすのみ」(バトン)、「何とかポイントを上げていきたい。F3時代ゆかりの地で走れることを楽しみにしている」(バリケロ)と短くコメントした。
■アグリは「勢いにのりたい」
記者会見には、ホンダがエンジンを供給する「スーパーアグリF1チーム」の面々も列席。コンストラクターズランキングで本家を上まわる好成績(7位)に、明るい表情を見せた。
参戦2年目の今年を「すばらしいシーズン」と評する佐藤琢磨は、「未経験の富士に良いサプライズを期待しつつ、持てる力を出し切りたい」。チームメイトのアンソニー・デイヴィッドソンも「チームの勢いを、シーズン最後、さらには来シーズンまでつなげたい」と意気込んだ。
それを見守る鈴木亜久里チーム代表は「2人がどんなパフォーマンスを見せてくれるか、自分も楽しみ」「いまは期待と不安でいっぱいです」と目を細めた。
壇上のだれもが、日本GPを目前に気合十分。母国でのレースに、いつも以上の活躍を期待したいところである。
(webCG 関)
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