第67回:Roy Graceを偲ぶ(その5)
2007.09.01 広告のススメ第67回:Roy Graceを偲ぶ(その5)
旅行カバンメーカーのアメリカン・ツーリスター「ゴリラ」(1971年)。いかにカバンが頑丈かをアピールしている。
迫力!
ナレーション
不慣れなベルボーイたち、乱暴なタクシーの運転手、不注意なドアボーイ、残酷なポーター、野蛮な手荷物係、荷物をいつも落とす人々……。
私たちは、こんなあなたにピッタリのスーツケースをつくりました。
このCMは、アメリカン・ツーリスターの旅行カバンが丈夫であることを表現するため、投げつけたり踏んづけても壊れない、と主張する。それだけではあまり面白くないが、デモンストレーターにゴリラを起用したアイディアが抜群だ。彼なら“トランクいじめ”に手心を加えることもないし、なにしろ迫力がものすごい。初めてこのCMを観たときは、度肝を抜かれた。
【American Tourister“Gorilla”】
American Tourister“Gorilla”
アートディレクター:Roy Grace
コピーライター:Marsha Bell Grace
フォトグラファー:Irv Deutsch
プロダクション:Director's Studio
エージェンシー:Doyle Dane Bernbach/NY
(1971 The Art Directors Club Gold Medal)
(文=金子秀之/2003年10月)

金子 秀之
早稲田大学商学部卒業。資生堂のアートディレクターとして前田美波里のサマーキャンペーンを担当。1973年博報堂のクリエイティブ・ディレクターとして、サントリーの「ブランディ水で割ったらアメリカン」キャンペーンを手がける。1993年(有)クエスターを設立。広告製作及び海外広告の紹介をして現在にいたる。
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