第4回:ライターは取材も大事〜Audi Forum Tokyoに潜入
2007.07.26 自動車ライターになりたーい!第4回:ライターは取材も大事〜Audi Forum Tokyoに潜入
クルマとも人ともつきあうために
前回クルマにいきなり試乗し、そのインプレッションに挑戦した自動車ライター志望のグラビアアイドル、マリア・ファッション。伝えることの難しさを先生に教わりながらも、なんとかファーストレビューを公開した。
しかし、クルマとつきあうだけが自動車ライターではない。
新車発表会でメーカーの人と話をしたり、試乗会でエンジニアに質問をしたり、イベントで参加者にインタビューをしたり……。自分で見つけることだけではなく、人から事実を聞き出し、これを伝えることも、ライターとして重要な役割である。
今回はこの勉強のため、2006年12月にオープンしたアウディのブランド発信拠点である「Audi Forum Tokyo」を取材してもらった。
施設の紹介とともに、アウディのブランド戦略などを広報担当にインタビューし、リポートをしてもらおう。
さらに自動車ライター志望のマリアは、広報の仕事についても質問。業界関係者とふれあうことが多い人々に、「どういう自動車ライターが求められているか」をも聞いてみることにした。
さて、プレミアムブランドという言葉にもふれることがなかったマリアの、初取材&リポートはいかに?
多種多様なストーリー展開
マリア・ファッション(以下M・F)はこの度、ラグジュアリーンヌ・ショールームにおける脱・ヴァージンに成功致しました。コレを勝手に記念して今回は、M・F視点で楽しむ、ラグジュアリーンヌ・ショールーム『Audi Forum Tokyo』をお伝えしたく思います。
東京は表参道エリアの、一際目立つ前衛的な巨氷山ビル1階&2階にAudi Forum Tokyoは存在します。Audi Forum Tokyoはアウディブランドを提供する施設であり、オリジナルドリンク等をいただきながら、アウディブランドの過去、現在、さらには未来までも知ることができる、生唾ものの施設です。
玄関である自動扉をくぐると、目の前に広がるスタイリッシュな空間が広がっています。そして吹き抜けにぶら下がる巨大俵型毬藻風オブジェと照明のように幻想的に変化し光る壮大な壁面に心を奪われつつ、今にも走り出しそうなクルマたちに出迎えられるのです。
●M・F的Audi Forum Tokyoの楽しみ方I
→ 当世風なインテリアを勉強しましょう
Audi Forum Tokyoのインテリアには生活感も無駄もない、「ヴァーレ・シェーンハイト(真の美しさ)」を体現しています。ここで漫画なぞ読みながら、ビール片手にさきイカ食ってグダグダすることは叶わぬ願いといえましょう。「イヤだわ、貴方、およしになって」そんな高位な言葉が似合う、Audi Forum Tokyo。背筋がシャンとする完璧ぶりでインテリアの色相や小物の配置等お手本にしたいテクニックが随所に感じられます。
●M・F的Audi Forum Tokyoの楽しみ方II
→ アウディオーナーを体感しましょう
Audi Forum Tokyoでは、最新モデルや希少モデルなどさまざまな車両を展示しておりますので、さまざまな設定でイメージプレイが可能です。
たとえば社長になった如く、1000万円超の「A8」の後部座席に乗り込み「ちみちみ、響35年、一杯どうかね」と囁いてみたり、世界一の走り屋になった如く「R8」の運転席に乗り込みドリンクホルダーに水を置き、こぼさずに走り抜ける空想を広げてみたり……。(編集部注:R8は普段は乗れません)
このように、多種多様なストーリーが展開できるのもAudi Forum Tokyoならではなのです。
この空間で、あなたは大きくなる
●M・F的Audi Forum Tokyoの楽しみ方III
→ アウディウーマンから盗みましょう
Audi Forum Tokyoのマネージャー内田真澄さんは、まさしく素敵女子選手権・アウディ部門代表といえます。気高い雰囲気、清潔感溢れるストレートボブの髪型、上品な控えめメイク、ストールとプレスが効いたパンツで魅せるシンプルソフトなデキるオンナファッション、落ち着いた優しい声のトーン……。爪の先まで美しく完璧に。この抜かりなさ、Audi Forum Tokyoに通じるものです。これぞ崇拝すべき女子であり彼女を見にいくだけでも価値があるといえます。内田さんだけでなく、受付はアウディ香プンプンの素敵女子集団で固められており、同じ女子として勉強すべき、盗める点が数多くあります。
●M・F的Audi Forum Tokyoの楽しみ方IV
→ 誰かと一緒に楽しんでみましょう
Audi Forum Tokyoに一人で出向くのも良いですが、この空間を是非大切な人と訪れることをM・Fはお薦めします。M・Fと同世代女子は尻込みするかもしれません。でも、上品にめかしこんで上等殿方にエスコートして貰えばいいのです。あなたをきっと大きくさせてくれます。
世界で十番目のAudi Forum Tokyo、日本で初めてのAudi Forum Tokyoをあなたの人生に仲間入りさせてみてはいかがでしょうか。デート・上京の際にはAudi Forum Tokyo。
(文=マリア・ファッション/写真=高橋信宏)

マリア・ファッション
名古屋学芸大学でファッションについて学ぶ、現役女子大生グラビアアイドル。 1984年5月30日生まれ、身長158cm、BWHは86(F)/60/84で、マイカーは「日産マーチ」。 なお事務所の社長は、かの「ローバー美々」である。 『ゴールデンスロット』(びわ湖放送他)にレギュラー出演中。 2006年11月22日にはバリで撮影したファーストDVDが発売される。
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第5回:ライターは取材も大事〜広報と自動車ライターと愛 2007.8.3 ほらほら、納得してガッテンと言ってちょうだい! あなたがノーガッテンでも、MFは広報イズLOVEだと言い張ります。誰がなんと言おうと言い張らせていただきます。
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第3回:山田先生、「シトロエンC2」を教えて!(その3)〜山田先生のお墨付き! 2006.12.23 マリア・ファッションの処女インプレッションはいかがでしたか?なにしろクルマ知識ゼロから自動車ライターを目指すという、とんでもない暴挙。どうなることかと心配でしたが、なんとも斬新なリポートができ上がりました。さっそくインストラクターを務めてくれたマタンキーこと山田弘樹さんに見てもらったところ、ガンダム用語の使い方にクレームはついたものの、なかなかの評価。最初の関門を突破、マリアには才能があるのかも……。■「シャアのような美女」は苦しい……シトロエンC2を美女、しかも「素敵女子」というコトバで表現する豪快な切り口には、今までの女性自動車ライター陣にはない「若さ」と「無知ゆえの鋭さ」があると思います。まずここが素晴らしい。ただし「赤い彗星・シャア」は男子ですから、「シャア・アズナブルのような高貴な雰囲気を醸し出している、美女」というはチト表現が苦しい。「赤=シャア」と短絡的に結びつけたツケとでもいいましょうか。だったらその妹である「セイラ・マス」もしくは「アルテイシア・ソム・ダイクン」(本名)ならいいのか!? というとこれも違うので、結局この表現ではつかみはNG! になると思います。あぁ惜しい。■欲しいのは「稚拙ながらもリアル」全体的に、まだまだクルマの分析能力よりも「コトバのチカラ」に頼っている感もムンムンします。これは経験が少ないから当たり前ですが、きっと僕らが欲しいのは「稚拙ながらもリアルな視点」ですから、そこをもう少し出せれば良かった。たとえばシートのホールドがガッチリしているのならば、それがどのような状況で効くのかを「マリア視点」で語ってほしい。僕らはついつい「タイトなコーナーではサイドサポートの張り出しが効いたシートがきっちりと体をホールドしてくれる。だが、そのアタリは非常に柔らかくいかにもシトロエン的で、日常においても……」なんて何万年も前から言い古されたことを書いてしまいます。
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第2回:山田先生、「シトロエンC2」を教えて!(その2)
〜マタンキー、マリアのコラボ・インプレッション 2006.12.15 自動車ライター修業中のグラビアアイドル、マリア・ファッションが、ついにインプレッションデビュー。前回お伝えした通り、インストラクターの山田弘樹さんとのコラボレーションによるインプレッションを予定していたのだが、届けられた原稿を見てびっくり。現場系やんちゃ派ライターと小悪魔系オシャレ女子では水と油で、結合させるなんてとてもじゃないがムリ……。というわけで、ストレートに先生とマリアのインプレッションを見ていただこう。プロフェッショナルと処女(?)はここまで視点が違うのだ!■先生編:“ちょいゴツ系”のホットなヤツハイドラクティブな乗り味とはまたひと味ちがう「バネ付きシトロエン」の小さなホットモデル、それがC2 VTSである。全長×全幅×全高=3670×1660×1460mm。ホイールベースは2315mmで車重は1100kg。トヨタ・ヴィッツほどのボディに、可変バルブタイミング機構などを用いて少しばかり内容をスープアップさせた1.6リッターエンジン(125ps/5800rpm、14.6kgm/3750rpm)を搭載し、フロントタイヤを駆動。これを5MTで制御する、いまどき珍しい硬派な一台だ。足下に195/45R16という大きなタイヤを履かせているでもわかるとおり、見た目は低重心な“ちょいゴツ系”。直線と曲線をシンプルにまとめたルックスは都会的で、ファンシーな感じがしないから大人のオトコでも躊躇なく選べる、というのが筆者なりの一番のおすすめポイント。インテリアは至ってシンプルで、ちょっとばかり安っぽいプラスチックのインパネ周辺を、シルバーのトリムでうまく引き締めるセンスはニクイ。サイドサポートが大きく張り出したシートは、座ってみると柔らかく、小さなクルマなのにとっても上質。リアシートにまでレザーがあしらわれているあたりも、オーナーにはちょっと嬉しい部分だろう。 -
第1回:山田先生、「シトロエンC2」を教えて!(その1)
〜マリア、登場 2006.11.17 マリア・ファッションは、グラビアアイドルである。水着姿で雑誌やテレビに登場し、世の男性たちの喝采を浴びるのが仕事だ。そんな彼女が、自動車ライターになりたいと言い出した。でも、まったくの素人。クルマのことなんて、なんにも知らない。ほんとうに自動車ライターになれるのか、悪戦苦闘の修業の姿をお届けします。■マリアの後ろには敏腕プロデューサーが……いろいろと、前置きが必要だ。どうして、いきなりグラビアアイドルなのか。しかも、なぜマリア・ファッションなのか。そもそもそれは名前なのか。国籍はいったいどこなのか。はてなマークが次から次へと浮かぶのは致し方ない。マリアは、現役女子大生だ。グラビアの仕事を初めて、まだ間もない。アイドルの仕事もやりたいけれど、ほかにもいろいろなことにチャレンジしたいのだ。そのひとつが、自動車ライターというわけ。そして、正真正銘の日本人である。某服飾系女子大に通う彼女は自分で服のデザインから縫製までやってしまう腕前の持ち主。ということで、ファッションなどという名前が付けられたのだ。しかし……、マリア・ファッションとは、芸名とはいえ意表を突く名前ではないか。実は、仕掛人がいるのだ。マリアをプロデュースしているのは、あのローバー美々なのである。そう、伝説の「ロバ耳ニュース」で一世を風靡した美々さんだ。この不思議なネーミングセンスも、それならうなずけるというものだ。
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