開幕前の公式合同テスト、新旧チャンピオン対決【FN 07】
2007.03.06 自動車ニュース【FN 07】開幕前の公式合同テスト、新旧チャンピオン対決
富士スピードウェイでの開幕戦をおよそ1か月後に控えた2007年フォーミュラ・ニッポン。3月5-6日には公式合同テストが、三重県・鈴鹿サーキットで行われている。
■全チーム2台体制へ
今年のフォーミュラ・ニッポンは、参戦11チームすべてが2台体制となる予定。今回のテストには、KONDO RACING、TEAM RECKLESS CERUMO、DHG TOM'S RACINGが1台での参加となり11チームから19台が参加している。
雨に降られた初日のテスト結果は、2分00秒167でNo.19 本山哲(Arabian Oasais TEAM IMPUL)がトップ、2番手が2分00秒222のNo.1 ブノワ・トレルイエ(mobilecast TEAM IMPUL)、3番手にNo.31 ロイック・デュバル(PIAA NAKAJIMA)が2分00秒522というオーダー。
以下4位松田次生(mobilecast TEAM IMPUL)、5位高木虎之介(Forum Engineering Team LeMans)、6位ミハエル・クルム(Arabian Oasais TEAM IMPUL)、7位アンドレ・ロッテラー(DHG TOM'S RACING)、8位井出有治(A.R.T.A)、9位金石年弘(A.R.T.A)、10位ロニー・クインタレッリ(INGING MOTORSPORT)がトップ10のメンツだった。
■本山&トレルイエ、新旧チャンピオン
メインスポンサーが変わり、マシンのカラーリングも一新、チャンピオン奪回に燃える本山哲(Arabian Oasais TEAM IMPUL)は、セッション開始から精力的にコースに出て周回を重ね、26ラップを消化。16ラップ目に2分00秒167のセッショントップタイムをマークした。
本山は、「開幕までのテスト時間もすくないので、そのなかでできるだけ多くのデータを走って集めたかった。マシンのセッティングがベースとして凄くよかったし、よいデータが取れたと思う」とコメント。
トップタイムをマークしたことについては、「もちろんいい気分だし、チームにとってもいいこと。そのつもりでずっと準備していたわけだからね。明日はドライになるだろうから、またウェットからドライに変えたいい(セッティングの)ベースを見つけなければいけない」と続けた。
ディフェンディングチャンピオンのブノワ・トレルイエ(mobilecast TEAM IMPUL)は、2分00秒222で2番手のタイム。
「いいテストができたよ。マシンのバランスがいいので、安心して乗れた。ユーズドタイヤやフレッシュタイヤでのセッティングなどいろいろチェックもできた。もちろん今年もチャンピオンを狙っているし自信もある。でも、たぶん本山が強いと思うから簡単じゃないよ」と、タイトル防衛に向けた自信をのぞかせた。
ちなみに、今年ゼッケンが入れ替わったブノワと本山はこんなことも言っていた。
ブノワがリーダーズボードを見ると、「まだ(自分が)コントロールラインを通過していないのに、“No.19”がトップに掲示されている。なぜだろう。ああっ、ゼッケンが変わったんだ! 僕はNo.1なんだってね」
本山、「けっこう自分ではいい感じで走っているのに、掲示板見たら“19”が一番上にあって、走っても走ってもやっぱり19番が上にあって、なんでプノワを抜けないんだって、最初勘違いしましたよ」
■5年ぶりのフォーミュラ
5年ぶりにシングルシーターに戻ってきたミハエル・クルム(Arabian Oasais TEAM IMPUL)は6番手のタイムを記録した。
「雨だからなにもまだわからない。なんとかトップ10に入り、夏ごろには上位争いに加わりたいと思っていた。だから、(今回の)6番手は正直嬉しい、いいスタートになった」
フォーミュラ復帰については、「不安はあった。4年間ドライビングスタイルを完全にGTにあわせてきた。それをフォーミュラに戻していかなければいけない。ドライで速く走るのは、簡単じゃないと思う」といいつつも、「ただ、TEAM IMPULのスタッフはすばらしいし、本山選手のデータがたくさんあるので、助かるかな、とてもありがたい」と、前向きなコメントを残していた。
(文と写真=KLM Photographics J)
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