【F1 2005】第10戦フランスGP、ルノーの地元でアロンソ5勝目!
2005.07.04 自動車ニュース【F1 2005】第10戦フランスGP、ルノーの地元でアロンソ5勝目!
F1世界選手権第10戦フランスGP決勝が、2005年7月3日、フランスのマニクール・サーキット(4.411km)を70周して行われた。
ポールシッターのフェルナンド・アロンソが、ルノーのお膝元で独走を披露し、今シーズン5勝目を獲得。勝率を5割とし、チャンピオンシップ首位の座をより確固たるものとした。ルノーにとっては、1983年、アラン・プロストが勝利して以来の地元優勝となった。
2位は、タイトル争いでアロンソを追うキミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)。エンジン交換による10グリッド降格というペナルティを受け、13番グリッドと後方からスタートしながら、見事ポディウムフィニッシュに成功した。
3位はミハエル・シューマッハー(フェラーリ)で、今年4度目の表彰台にのぼった。
4位にジェンソン・バトンが入り、ここまで唯一のノーポイントチームだったBARホンダにシーズン初得点をもたらした。
フロントローからズルズルと後退してしまったヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)が5位、ピットストップ中のエンストで順位を落としたジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)が6位、ラルフ・シューマッハー(トヨタ)7位、ジャック・ヴィルヌーヴ(ザウバー・ペトロナス)が8位で入賞した。
BARホンダの佐藤琢磨は、4番グリッドと上位からスタートしたものの、2度コースオフをきっするなどし、結果11位で完走した。
■スタートで決着
気温30度、路面温度51度と、前日までとは打って変わって暑い快晴のマニクールで行われた決勝レースは、スタート直後にほぼ決着がついてしまった。
2番グリッドのトゥルーリは2位を堅持。しかしレース早々オーヴァーステアが発生し、ペースがあがらない。3位ミハエル・シューマッハー、スタートで佐藤を抜いた4位ルーベンス・バリケロ、5位佐藤ら、後続のほとんどが数珠繋ぎとなり、アロンソの独走劇に加勢するかたちとなった。
このことはライコネンにも味方した。13番グリッドというハンデを2ピットストップで乗り切ろうとしたマクラーレンは、燃料を多めに積んだ重いマシンでスタート(それでも予選タイムで3位だったのだからポテンシャルは相当なもの)。トゥルーリにより集団のペースが抑えられたことで、ピットストップ後に2位へやすやすとステップアップできた。
同じく2ストップ作戦をとったチームメイトのファン・パブロ・モントーヤとともに、マクラーレン勢は中盤2、3位を走行していたが、モントーヤのマシンにはハイドロリック(油圧)に問題が起き、モントーヤは47周でリタイア。結果、予選3位のミハエル・シューマッハーに3戦連続の表彰台が転がり込んだ。
地元フランスでの勝利を喜んだのはルノーだけではない。前戦アメリカGPでの汚名を返上する1勝を手に入れたミシュランタイヤにとっても、待望の優勝だったはずだ。
19戦中10戦を終え5勝――アロンソは69点を獲得し、チャンピオンシップを折り返した。ランキング2位のライコネンには24点差、3位シューマッハーには29点ものギャップを築いた。
新しい社長兼CEOとしてサーキットにやってきたルノーのカルロス・ゴーンの目に、“フレンチ・ブルー”の活躍はどう映ったのか?
次戦は7月10日、イギリスGPだ。
(webCG 有吉)
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