レトロモビル特別展「ルノー ターボの時代」出展車
2017.02.13 画像・写真1977年、ルノーはターボチャージャー付きエンジンを搭載したマシンで、F1レースにデビューした。それは、“ターボF1”時代の幕開けになるとともに、ラリーの競技車両や市販車にもターボブームをもたらすきっかけとなった。
それから40年。2017年2月8日にパリで開幕したヒストリックカーショー「レトロモビル」において、ルノーのターボ付き市販車を回顧する特別展「Renault, les années Turbo(ルノー ターボの時代)」が開催された。
ブースでは、そうした懐かしの名車に交じって、1970~1980年代にさまざまなラリーで活躍したマロー兄弟のひとり、クロード・マロー氏の姿も見られた。筆者が声をかけると「私が『ルノー20ターボ』を駆ってダカールラリーで優勝したのは1982年。あの頃はガソリンターボの黄金期だった。人々の関心がディーゼルに向かう前の、まさにパワー全盛の時代だった」などと当時を振り返った。
(文=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>/写真=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>、大矢麻里<Mari OYA>)
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1/27レトロモビル2017で特別展として開催された「ルノー ターボの時代」展。手前は「アルピーヌV6ターボ」(1989年)。2.5リッターV6エンジンは最高出力200ps/5750rpmを発生し、最高速度250km/hを誇った。
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2/271982年製の「ルノー18ターボ」。1.6リッター4気筒エンジンはギャレット製T3ターボで過給され、最高出力110ps/5000rpmを発生。最高速度は185km/hだった。
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3/271982年製の「ルノー18ターボ」。1.6リッター4気筒エンジンはギャレット製T3ターボで過給され、最高出力110ps/5000rpmを発生。最高速度は185km/hだった。
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4/27「ルノー5ターボ2」(1983年)。ギャレット製T3ターボチャージャー付きの1.4リッター直4エンジン(最高出力160ps/6000rpm)をミドシップ。最高速度は200km/hに達した。ルノーの“ターボ付き市販車ストラテジー”における、イメージリーダー的な役割を果たした。
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5/27「ルノー5ターボ2」(1983年)。ギャレット製T3ターボチャージャー付きの1.4リッター直4エンジン(最高出力160ps/6000rpm)をミドシップ。最高速度は200km/hに達した。ルノーの“ターボ付き市販車ストラテジー”における、イメージリーダー的な役割を果たした。
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6/27「ルノー5ターボ2」(1983年)。ギャレット製T3ターボチャージャー付きの1.4リッター直4エンジン(最高出力160ps/6000rpm)をミドシップ。最高速度は200km/hに達した。ルノーの“ターボ付き市販車ストラテジー”における、イメージリーダー的な役割を果たした。
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7/27「ルノー5ターボ2」(1983年)。ギャレット製T3ターボチャージャー付きの1.4リッター直4エンジン(最高出力160ps/6000rpm)をミドシップ。最高速度は200km/hに達した。ルノーの“ターボ付き市販車ストラテジー”における、イメージリーダー的な役割を果たした。
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8/27「ルノー5ターボ2」(1983年)。ギャレット製T3ターボチャージャー付きの1.4リッター直4エンジン(最高出力160ps/6000rpm)をミドシップ。最高速度は200km/hに達した。ルノーの“ターボ付き市販車ストラテジー”における、イメージリーダー的な役割を果たした。
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9/271984年製「ルノー・フエゴ ターボ」。ギャレット製T3ターボが備わる1.6リッター直4エンジンの最高出力は132ps/5000rpm。最高速は200km/hを記録した。なおフエゴ(fuego)とはスペイン語で「火」の意味。
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10/271984年製「ルノー・フエゴ ターボ」。ギャレット製T3ターボが備わる1.6リッター直4エンジンの最高出力は132ps/5000rpm。最高速は200km/hを記録した。なおフエゴ(fuego)とはスペイン語で「火」の意味。
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11/271984年製「ルノー・フエゴ ターボ」。ギャレット製T3ターボが備わる1.6リッター直4エンジンの最高出力は132ps/5000rpm。最高速は200km/hを記録した。なおフエゴ(fuego)とはスペイン語で「火」の意味。
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12/271984年製「ルノー・フエゴ ターボ」。ギャレット製T3ターボが備わる1.6リッター直4エンジンの最高出力は132ps/5000rpm。最高速は200km/hを記録した。なおフエゴ(fuego)とはスペイン語で「火」の意味。
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13/27ルノーのターボ攻勢は当時、このようなコンパクトなベルリーヌにまで及んだ。写真は1986年製の「ルノー9ターボ」。1.4リッター直4+ギャレット製T2ターボは、最高出力105ps/5500rpmを発生。最高速は184km/hだった。
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14/27ルノーのターボ攻勢は当時、このようなコンパクトなベルリーヌにまで及んだ。写真は1986年製の「ルノー9ターボ」。1.4リッター直4+ギャレット製T2ターボは、最高出力105ps/5500rpmを発生。最高速は184km/hだった。
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15/27ルノーのターボ攻勢は当時、このようなコンパクトなベルリーヌにまで及んだ。写真は1986年製の「ルノー9ターボ」。1.4リッター直4+ギャレット製T2ターボは、最高出力105ps/5500rpmを発生。最高速は184km/hだった。写真は、リアウィンドウに貼られたF1イメージのステッカー。
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16/27「ルノー5 GTターボ」(1986年)。2代目“シュペール・サンク”においては、初代で獲得したターボのイメージが積極的に活用された。フロントに搭載される1.4リッター直4+ギャレット製T2ターボは、最高出力115ps/5750rpmを発生。最高速は201km/h。
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17/27「ルノー5 GTターボ」(1986年)。2代目“シュペール・サンク”においては、初代で獲得したターボのイメージが積極的に活用された。フロントに搭載される1.4リッター直4+ギャレット製T2ターボは、最高出力115ps/5750rpmを発生。最高速は201km/h。
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18/27「ルノー5 GTターボ」(1986年)。2代目“シュペール・サンク”においては、初代で獲得したターボのイメージが積極的に活用された。フロントに搭載される1.4リッター直4+ギャレット製T2ターボは、最高出力115ps/5750rpmを発生。最高速は201km/h。
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19/27手前は、1989年製「アルピーヌV6ターボ」。2.5リッターV6エンジンの最高出力は200ps/5750rpm。最高速は250km/hに達した。
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20/27手前は、1989年製「アルピーヌV6ターボ」。2.5リッターV6エンジンの最高出力は200ps/5750rpm。最高速は250km/hに達した。
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21/27「ルノー21ターボ」(1989年)。ギャレット製T3ターボで過給される2リッター直4エンジンは、最高出力175ps/5200rpmを発生した。ジョルジェット・ジウジアーロによる穏やかなデザインのベルリーヌが227km/hの最高速度をたたき出すとは、まさに「羊の皮をかぶったオオカミ」。
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22/27「ルノー21ターボ」(1989年)。ギャレット製T3ターボで過給される2リッター直4エンジンは、最高出力175ps/5200rpmを発生した。ジョルジェット・ジウジアーロによる穏やかなデザインのベルリーヌが最高速227km/hをたたき出すとは、まさに「羊の皮をかぶったオオカミ」。
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23/27「ルノー21ターボ」(1989年)。ギャレット製T3ターボで過給される2リッター直4エンジンは、最高出力175ps/5200rpmを発生した。ジョルジェット・ジウジアーロによる穏やかなデザインのベルリーヌが最高速227km/hをたたき出すとは、まさに「羊の皮をかぶったオオカミ」。
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24/271992年製「ルノー25 V6ターボ バカラ」。エンジンは、ボッシュのインジェクションを備える2.8リッターV6ターボ(ギャレットT3ターボ)で、最高出力は205ps/5500rpmだった。
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25/271992年製「ルノー25 V6ターボ バカラ」。エンジンは、ボッシュのインジェクションを備える2.8リッターV6ターボ(ギャレットT3ターボ)で、最高出力は205ps/5500rpmだった。
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26/27「ルノー・サフラン ビトゥルボ バカラ」(1993年)。3リッターV6エンジンはKKK製ターボ2基で過給され、最高出力268ps/5500rpmを発生。トップスピードは250km/hに達した。この後、燃料価格の高騰を受けて、欧州の自動車界におけるターボの役割は“ディーゼル車のパワーアップ装置”へと変化してゆく。
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27/27ブースに姿を見せていた、往年のダカール・ウィナーであるクロード・マロー氏(写真左から2人目)。自身がラリーで活躍していた1980年代前半を「パワー全盛の時代」と振り返った。