【LAショー2018】ジープのピックアップトラック「グラディエーター」登場
2018.11.29 自動車ニュース![]() |
FCAは2018年11月28日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスモーターショーでジープの新型モデル「グラディエーター」を世界初公開した。グラディエーターは2017年の同ショーで発表された「ラングラー」をベースとしたニューモデルで、ジープとしては1992年に終売した「コマンチ」以来久々のピックアップトラックとなる。
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グラディエーターという名称は、1962年に誕生したジープの2ドアピックアップトラックに由来する。同車は1971年まで生産された。その後グラディエーターは「ジープ・トラック」(1971-1988年)へと進化し、一時併売されていた「チェロキー」がベースのジープ・コマンチ(1986-1992年)を最後に、ジープブランドのピックアップトラック生産は途絶えていた。
そのいっぽうで、2005年に「ジープ・グラディエーター コンセプト」を、2012年に「ジープJ12」、2016年には「ジープ・クルーチーフ715」というコンセプトカーを発表し、ピックアップトラックの市販化を模索していた。グラディエーター コンセプトは翌2006年に発表された「ラングラー(JK)」のプレビューといえるモデルで、ラングラーで実際に採用された内外装の意匠を持つ、いわゆるキングキャブ仕様のピックアップトラックだった。
今回発表されたグラディエーターは、最新のラングラー(JL)をベースにピックアップトラック化されている。フロントセクションやドア、インテリアなどのデザインは先に登場したラングラーと基本的には同じで、車体後部を1600ポンド(約725kg)の積載量を誇る荷台に変更している。詳細なスペックは未公表だが、ボディーフレームは31インチ(約787mm)、ホイールベースも19.4インチ(約492mm)延長されているという。
パワートレインは、最高出力285psの3.6リッターV6ガソリンエンジンと、遅れて最高出力260psの3リッターV6ディーゼルエンジンを追加予定。ともに8段ATあるいは6段MTを組み合わせると発表されている。
四駆システムは、2種類のフルタイム4WDを用意している。「コマンドトラック」と呼ばれる4WDシステムは2.72:1のクロールレシオを採用し、「スポーツ」「スポーツS」「オーバーランド」の3モデルに搭載。よりオフロード性能を高めた4WDシステムとなる4:1のクロールレシオを持つ「ロックトラック」は、「ルビコン」モデルに搭載される。
ボディーを延長したピックアップトラックのデザインを採用しながらも、ジープブランドにふさわしい走破性を実現するため、最低地上高は11.1インチ(約281mm)、アプローチアングル43.6度、ブレークオーバーアングル20.3度、デパーチャーアングル26度を確保。渡河水深値は30インチ(約762mm)となっている。
新型グラディエーターの生産は、2019年前半からオハイオ州のトレド工場で始まるとアナウンスされている。北米市場での販売は決定しているが、その他の市場への導入に関しては未定とのこと。
(webCG)
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