ピレリから冬用タイヤの新製品「アイス ゼロ アシンメトリコ」が登場
2022.06.10 自動車ニュースピレリジャパンは2022年6月10日、スタッドレスタイヤの新製品「ICE ZERO ASIMMETRICO(アイス ゼロ アシンメトリコ)」を、同年7月に発売すると発表した。
日本の冬を研究した新しい冬用タイヤ
ピレリ・アイス ゼロ アシンメトリコは、日本を主要マーケットとして開発された、「アイス アシンメトリコ」の後継を担う新しいスタッドレスタイヤである。商品名の“ゼロ”は、同社のハイパフォーマンススポーツタイヤ「Pゼロ」からとったもので、同製品がウインター性能でトップレンジにあることを表しているという。
ピレリは、およそ20年にわたり日本市場向けにスタッドレスタイヤを開発、リリースしている。今回の新製品でも、国土の6割が寒冷地・降雪地で、氷結路での性能をより重視するというマーケットニーズに合わせて開発を推進。昨今のオールシーズンタイヤの普及も考慮し、よりウインター性能に特化させたという。
トレッドパターンについては従来品から全面刷新しており、ボイドレシオ(溝の比率)を下げることで接地面積を増やし、アイスグリップ性能を向上。太さを増した帯状のブロックに、ジグザグ状のグルーブを2本通す「ダブルサイドトゥサイドグルーブ」により(従来品は1本)、接地面の均等分圧を図っている。さらに、この2本のグルーブによってできる四角いブロックパターン「スクエアブロック」が、アイス性能を高めるうえで好適な接地面を実現。より複雑となった新設計の3Dサイプと、ストレートな2Dサイプを織り交ぜた「ハイブリッドトレッドブロック」によって接地面圧とトレッド剛性を高め、ブレーキング性能の強化も図っている。
このほかにも、トレッドコンパウンドの柔軟性を高めるポリマーの採用により、スノー、アイス、ウエットと多様なコンディションでのグリップ性を向上。また経年劣化に強く、低温時でも硬化を抑制し、安全性を確保する特性も実現しているという。
これらの技術の採用により、アイス ゼロ アシンメトリコは従来品より5%アイスグリップ性能(制動性能)が向上。アイストラクション性能(発進性能)も12%向上したと説明されている。
サイズは175/65R15から255/45R20までの44種類で、国産車・輸入車を問わず幅広い車種に適応。国内ブランドのコンパクトカーやミニバン、SUVに合うサイズもラインナップしている。価格はいずれもオープン。
(webCG)
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