ケータハム・スーパーセブン1600(後編)

2022.06.30 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 車重600kgを切る車体に1.6リッターエンジンを搭載する、ライトウェイトスポーツカー「ケータハム・スーパーセブン1600」。その走りを、レーシングドライバー谷口信輝はどう評価する?
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走りのプロもビックリ

寒風吹きすさぶ箱根のワインディングロードでケータハム・スーパーセブン1600に試乗した谷口信輝。その後編では、クルマの印象を詳しく語ってもらうことにしよう。
「以前、試乗した軽規格のスーパーセブンに比べると、エンジンはかなりパワフルですね。いったい、どんなエンジンを積んでいるんですか?」

試乗車に搭載されていたのは、排気量1600ccのフォード・シグマエンジンで、最高出力135PS/6800rpm、最大トルク165N・m/4100rpmを発生する。565kgの車重には、十分すぎるくらいのパフォーマンスだ。
「いや、低速域のトルクはかなりのものだから、発進させたとたん『おーっ!』ってビックリしちゃいましたよ。なにしろ、ラフにアクセルペダルを操作するとホイールスピンを起こしちゃうくらい。それでもリミテッドスリップデフ(LSD)が付いていないから、安心と言えなくもありませんね。まあ、テールをスライドさせながらパワーをかけたい僕にとっては、(LSDがないのは)残念と言えなくもありませんが……」

スーパーセブンのコックピットでひときわ目を引くのが、極めて短いシフトレバーだろう。その操作感は、どうだったのか?
「シフトはコキコキと気持ちよく決まりますね。しかも、シフトストロークは超短い“ちょこっと君”(笑)。でも、ものすごくスムーズにギアが入るし、シフトミスもしない。1速から4速まで、それにリバースも含めて、狙ったところに入れやすい。いまドライブしても一度もシフトミスしなかったので、なんの不満もありません」

では、肝心要のハンドリングはどうだったのか?

 
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