クルマ好き大満足の自動車イベント「モーターファンフェスタ 2024 in 富士スピードウェイ」開催

2024.04.23 自動車ニュース 大音 安弘
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「モーターファンフェスタ 2024 in 富士スピードウェイ」の会場では、きらびやかな高性能スポーツカーが来場者を出迎えた。
「モーターファンフェスタ 2024 in 富士スピードウェイ」の会場では、きらびやかな高性能スポーツカーが来場者を出迎えた。拡大

日本最大級のクルマファンのためのイベント「モーターファンフェスタ 2024 in 富士スピードウェイ」が2024年4月21日、富士スピードウェイ(静岡県)で開催された。

「オールルノー/アルピーヌパレードラン」にはファンの愛車がずらり。富士のコースを走れるとあって、参加者もうれしそうだった。
「オールルノー/アルピーヌパレードラン」にはファンの愛車がずらり。富士のコースを走れるとあって、参加者もうれしそうだった。拡大
「新型車大試乗会」には、サプライズで懐かしの名車の姿も。写真の「ユーノス・ロードスター」のほか「マツダRX-8」も並んだ。
「新型車大試乗会」には、サプライズで懐かしの名車の姿も。写真の「ユーノス・ロードスター」のほか「マツダRX-8」も並んだ。拡大
こちらはEVの試乗用車両。手前の「日産アリア」、奥の「メルセデス・ベンツEQS SUV」を含め10台以上が用意された。
こちらはEVの試乗用車両。手前の「日産アリア」、奥の「メルセデス・ベンツEQS SUV」を含め10台以上が用意された。拡大
会場では、新旧「アルピーヌA110」が並ぶという、ファンにはたまらないシーンも。
会場では、新旧「アルピーヌA110」が並ぶという、ファンにはたまらないシーンも。拡大
「ロータス・エミーラ」(写真)は、「GENROQ SUPER DRIVE 2024」で同乗試乗が可能だった。
「ロータス・エミーラ」(写真)は、「GENROQ SUPER DRIVE 2024」で同乗試乗が可能だった。拡大

充実・興奮の試乗メニュー

モーターファンフェスタは、「自動車体験・体感イベント」をテーマに掲げる、来場者がクルマに触れ、その魅力を体感できることで大人気となっているイベント。今回で7回目の開催となる。

当日は天候の悪化が心配されたが、会場に集結した2万5000人を超えるクルマ好きの熱気もあってか、午前中は、イベント日和といえる晴れ空に。午後からは曇り空となったものの、イベント中に雨に見舞われることはなく、来場者は安心してさまざまな催しを満喫することができた。

富士スピードウェイでは多数の自動車イベントが開催されるが、モーターファンフェスタは、そのなかでもトップクラスのスケールを誇る。今年は試乗および同乗可能な車両だけでも、137台を用意。その目玉コンテンツのひとつである新型車大試乗会は、軽スーパーハイトワゴン「スズキ・スペーシア」から和製スーパースポーツたる「日産GT-R」まで、国産車の今が凝縮されたラインナップで実施された。

輸入車もメルセデス・ベンツやBMWなど豪華な顔ぶれだが、国内外のクルマのなかで特に注目されたのがマツダだ。参加者がステアリングを握れる新車試乗枠に「ユーノス・ロードスター」「RX-8」というヘリテージカーを用意。ファンにはうれしいサプライズとなった。

そして同乗試乗では、輸入車雑誌『GENROQ(ゲンロク)』による恒例の「GENROQ SUPER DRIVE 2024」が大好評。このプログラムでは、なんと憧れのスーパーカーの助手席ドライブが楽しめるのだ。今年は、“異端の911”である「ポルシェ911ダカール」やスーパーカーファン憧れの「フェラーリ296GTS」などが用意され、多くのファンがひと時の夢に酔いしれた。

なお、同プログラムのように事前予約となるものもあるため、来場者がよりイベントを楽しむためには情報収集が欠かせない。試乗系メニューでは「GRスープラ VS. フェアレディZ」などライバル対決が楽しめる「乗り比べ試乗会」や最新電動車を体感する「EV+Experience」なども開催された。

当日のハイライトは、この「スーパーグリッドウオーク」。貴重なマシンが間近に見られるチャンスに、来場者も大興奮の様子だった。
当日のハイライトは、この「スーパーグリッドウオーク」。貴重なマシンが間近に見られるチャンスに、来場者も大興奮の様子だった。拡大
ホンダのF1史に名を残す、新旧のマシン。奥がホンダF1第1期に活躍した「RA273」で、手前が現代の「レッドブルRB20」。
ホンダのF1史に名を残す、新旧のマシン。奥がホンダF1第1期に活躍した「RA273」で、手前が現代の「レッドブルRB20」。拡大
レーシングコースでは、白熱の「D1GP Exhibition Match“ラウンドゼロ”」も繰り広げられた。
レーシングコースでは、白熱の「D1GP Exhibition Match“ラウンドゼロ”」も繰り広げられた。拡大
迫力の走りで来場者を魅了した、蕎麦切(そばぎり)広大選手とそのマシン「インフィニティQ60」。
迫力の走りで来場者を魅了した、蕎麦切(そばぎり)広大選手とそのマシン「インフィニティQ60」。拡大
自動車イベントではお約束のグッズ販売も。こうしたコーナーもクルマ好きなら見逃せない。
自動車イベントではお約束のグッズ販売も。こうしたコーナーもクルマ好きなら見逃せない。拡大
ホイールメーカーのレイズは、さまざまな高性能ホイールをずらりと展示した。実物に触れて愛車とのマッチングが検討できる、貴重な機会だ。
ホイールメーカーのレイズは、さまざまな高性能ホイールをずらりと展示した。実物に触れて愛車とのマッチングが検討できる、貴重な機会だ。拡大
各エリアの駐車場では、さまざまなファンミーティングも。写真は「ホンダNSX/S2000」限定の公式イベント「Honda SPORTS DRIVE WEB Fan Meeting」。
各エリアの駐車場では、さまざまなファンミーティングも。写真は「ホンダNSX/S2000」限定の公式イベント「Honda SPORTS DRIVE WEB Fan Meeting」。拡大
ルノーとアルピーヌの公式イベント「RENAULT ALPINE DAY」も開催され、オーナー同士の交流が図られた。
ルノーとアルピーヌの公式イベント「RENAULT ALPINE DAY」も開催され、オーナー同士の交流が図られた。拡大

モータースポーツ系も激アツ

イベントの最大の見せ場といえるのが、レーシングコースのホームストレートを埋め尽くす「スーパーグリッドウオーク」だ。コース上には、レーシングカーやスーパースポーツ、ヒストリックカーなど多彩なモデルが並べられ、来場者は普段立ち入ることができないホームストレートを歩きながら、それらをじっくりと鑑賞することができる。

車列の先頭を飾ったのは、ホンダF1第1期の1966年と1967年に活躍した「ホンダRA273」と、今季、2024年シーズン用に開発された「レッドブルRB20」だ。同じホンダの心臓を持つ2台のF1マシンだが、車体のサイズがあまりにも違うことに驚かされた。このように、自身の目を通して、その歴史を感じられるのも同イベントの魅力といえるだろう。

レーシングコースでは白熱のバトルも繰り広げられた。それが、富士のADVANコーナーで、D1ドライバーたちが華麗なドリフトテクニックを競う「D1GP Exhibition Match“ラウンドゼロ”」だ。2024年のD1GP開幕前に行われるエキシビションマッチだが、開幕目前とあって、各ドライバーの気合も十分。午前に行われた単独走行では、若手の蕎麦切(そばぎり)広大選手が優勝を飾った。

蕎麦切選手は今季、4シーズンをともに戦ってきた「インフィニティQ60」から「トヨタGR86」へとマシンチェンジを予定しており、Q60のラストランで有終の美を飾った。午後に行われた追走トーナメント戦でも、蕎麦切選手は勢いを見せ、決勝に進出。対決するのは、S15「シルビア」を駆るベテラン、横井昌志選手だ。互いに見せ場をつくったものの、横井選手がベテランの貫禄を見せ、優勝。蕎麦切選手は敗れはしたものの、今季の戦闘能力は(マシンを変更するため)未知数。それだけに、ファンの期待を大きく膨らませる一戦となった。

今年のモーターファンフェスタではこのほか、各エリアの駐車場を活用したファンミーティングも開催。サーキット走行を含むルノーとアルピーヌの公式イベント「RENAULT ALPINE DAY」や、「ホンダNSX/S2000」限定の公式イベント「Honda SPORTS DRIVE WEB Fan Meeting」、レイズホイールオーナー向けの公式イベント「RAYS FAN MEETING」なども行われ、ファン同士の交流が深められた。

子どもから大人まで幅広い世代が集い、楽しい一日を過ごせたであろうモーターファンフェスタ。試乗イベントは瞬く間に枠が埋まり、D1観戦エリアが多くの人でにぎわうなど、クルマ好きの熱を感じることができた。自動車が大変革期を迎える今こそ、クルマ好きたちに、多様化するクルマの今や楽しみ方を肌で感じてもらうことの大切さが伝わってきた。

(文と写真=大音安弘)

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