フェラーリが往年の名車「F40」をイメージしたワンオフモデル「SC40」を発表
2025.10.21 自動車ニュース![]() |
伊フェラーリは2025年10月17日(現地時間)、同社のスペシャル・プロジェクト・プログラムにより製作されたワンオフモデル「フェラーリSC40」を発表した。
SC40という車名は、1987年に発表されたスペシャルモデル「F40」に敬意を表して設定されたもの。その名のとおり、F40を想起させるシャープで角張ったラインと柔らかな面のつながりを融合させた、現代的かつ力強いスタイリングに仕立てられている。ベースとなるのは、V6エンジンを搭載するプラグインハイブリッドスポーツカー「296GTB」で、同モデルのアーキテクチャーやシャシー、パワートレインはそのまま流用される。
外観においては、ロングノーズとショートオーバーハングのプロポーションに加えて、フロントの両端からボディー側方へと回り込むヘッドライトのブラックハウジングや、クラシックなNACAダクトを再解釈したというボディーサイドのエアインテーク、ダイヤモンドカットのブラッシュメタルとブラックスポークを組み合わせた専用デザインのホイールなどが特徴だ。
専用色「SC40ホワイト」で塗装されたリアの固定式ウイング、メカニズムおよび内部構造をのぞき見ることができるメッシュ状の開口部もF40を思わせるディテール。V6エンジンはスモーク仕上げのレキサン製ルーバーを通して視覚的に強調され、排気系にはチタンおよびカーボンファイバー製のテールエンドが採用されている。
インテリアについても、F40に通じるアイテムとして、ケブラー素材がシート背面やステアリングホイール、ダッシュボードの一部、エンジンベイなどに用いられている。シートはチャコール・アルカンターラと、赤のジャガードテクニカルファブリックのコンビで、ヘッドレストの跳ね馬ロゴと織り込まれたSC40ロゴが、現代的でエクスクルーシブな印象を与えるという。
なお、同モデルの原寸大デザインモデルは、マラネッロのフェラーリミュージアムに展示される。
フェラーリSC40の主なスペックは以下のとおり。
- ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4700×1975×1198mm
- ホイールベース:2600mm
- 車重:1550kg(乾燥重量)
- 駆動方式:MR
- エンジン:3リッターV6ターボ
- トランスミッション:8段AT(DCT)
- エンジン最高出力:663PS/8000rpm
- エンジン最大トルク:740N・m/6250rpm
- システム最高出力:830PS
- タイヤサイズ:(前)245/35ZR20/(後ろ)305/35ZR20
- ブレーキサイズ:(前)398×223×38mm/(後ろ)360×233×32mm
- 燃料タンク容量:65リッター
- 最高速度:330km/h以上
- 0-100km/hの加速時間:2.9秒
- 0-200km/hの加速時間:7.3秒
- 200-0km/hの制動距離:107m
(webCG)