DSオートモビルから新たな旗艦モデル「DS N°8」登場
2026.05.28 自動車ニュース 拡大 |
ステランティス ジャパンは2026年5月28日、DSオートモビルの新型車「DS N°8」を発表し、同日、販売を開始した。
フランスでは大統領専用車としても活躍
DS N°8はDSオートモビルのなかでも新たなフラッグシップに位置する車種であり、フランスでは大統領専用車としても採用されている。2023年に発表されたコンセプトカー「DSエアロスポーツラウンジ」をベースとしたクロスオーバーモデルで、2024年12月に世界初公開。日本では2025年5月の「フォーミュラE」の会場に展示され、注目を集めた。
全長×全幅×全高=4820×1900×1580mm、ホイールベース=2900mmという、堂々としたボディーサイズの持ち主で、ラインナップは世界的にも電気自動車(BEV)のみ。欧州では電池容量の小さな仕様やFWD車も用意されるが、日本仕様は97.2kWhの大容量バッテリーを搭載する2モーターの4WD車のみ、グレードも最上級の「エトワール」のみの設定となる。価格は以下のとおりだ。
- N°8エトワールAWD:1005万円
- N°8エトワールAWD アブソリュートコンフォートパッケージ:1045万円
新世代のDSオートモビルのデザインを体現
エクステリアはクーペSUVの流れるようなプロポーションと、ランプや装飾類のシャープなグラフィックが特徴で、フロントまわりには最新のDS車に共通するライティングデザインを採用。3つのライトユニットからなるヘッドランプと、8つのLED装飾を水平に配置したライトシグネチャーで構成されている。さらに、バンパーの左右縁にV字の縦型LEDデイランプを備えることで、前から見た際のワイド感を強調。グリル部の「DSルミナススクリーン」や、発光するDSロゴもポイントとされている。
いっぽうリアまわりでは、DS車として初めて垂直ラインを取り入れた3D LEDテールランプを装備。立体的な光の表現により、確固たる個性と存在感を印象づけるとしている。
ホイールは2種類で、標準装備の20インチアロイホイールに加え、同車専用に開発された21インチの鍛造アロイホイールも設定。後者は軽量・高強度な設計により、乗り心地や走行性能の向上にも寄与するという。
ボディーカラーは「クリスタル パール」「ノアール ペルラネラ」「グリ パラディオム」に、新色の「ブラン アルバータ」「ブルー トパーズ」を加えた5種類。このうち、ノアール ペルラネラを除く4色は12万円のオプションで、さらに6万円のオプションとして、ブラックボンネット仕様も用意される。
快適な車内空間と充実した装備も特徴
インテリアはフランス流のクラフトマンシップ“サヴォア・フェール”を体現したものとされており、ダッシュボードからドアトリムまでをシームレスに構成したデザインにより、一体感のある車内空間を創出。特に目を引くXシェイプのステアリングホイールは、クルージングヨットから着想を得たものとされる。また、このステアリングホイールに加え、シート、ダッシュボード、ドアトリムなど、インテリアの広範囲に最上級のナッパレザーを採用。その随所にパールトップステッチや、パリの伝統装飾に着想を得た「クル・ド・パリ」と呼ばれるパターンが用いられており、独創的で洗練されたディテールも特徴として挙げられている。
シートは、DSエアロスポーツラウンジのそれをモチーフとしたヘッドレスト一体型のデザインで、高密度フォームとアジャスタブルボルスターによって、長時間の移動も快適に過ごせる座り心地を実現。ヘッドレスト下部にはDS車として初となるネックウオーマーを装備するほか、オプションの「アブソリュートコンフォートパッケージ」を選べば、フロントシートにベンチレーションマルチポイントランバーサポートを、リアシートにベンチレーション機能を追加できる。
このほかの機能・装備も充実しており、インフォテインメントシステムにはスマートフォンのような操作ロジックと多彩なカスタマイズ機能を備えた「DS IRIS SYSTEM(アイリスシステム)」を初採用。オプションで開放的なラミネーテッドパノラミックガラスルーフや仏FOCAL(フォーカル)の3Dプレミアムオーディオシステムも用意される(ともにアブソリュートコンフォートパッケージに含まれる)。
さらに、車内空間は高い静粛性も特徴として挙げられており、優れたエアロダイナミクスに加え、消音効果を高めたラミネーテッドガラスやドアまわりに施された3層のシーリング構造などにより、外部からのさまざまなノイズを低減。8色から選択できるアンビエントライトとも相まって、くつろいで移動できる空間を実現しているという。
一充電走行距離はWLTCモードで750km
これらの特徴に加え、BEVとしての高いパフォーマンスもDS N°8の魅力とされている。プラットフォームは、C/Dセグメント向けに開発された最新の「STLAミディアム」で、車体底部には容量97.2kWhのバッテリーを搭載。アクティブエアグリッドシャッターやフラットなボディー底部などによって、空気抵抗は徹底的に抑えられており(Cd値は0.24)、WLTCモードで750kmの一充電走行距離を実現しているという。
また充電能力も高く、最大で160kWの急速充電に対応。電池残量に応じた充電量の低下も少なく、残容量が約55%までは150kW以上の出力を安定して受け入れることができ、同80%までの平均充電出力は約126kWとされている。
動力性能に関する点では、2モーター4WDのシステム出力は350PS、0-100km/h加速は5.4秒と公称。車体中央の低い位置にバッテリーを積むBEVならではの低重心と最適な前後重量配分も走りに寄与しており、高い走行安定性に加え正確なハンドリング特性を実現しているという。また路面状況に応じてダンパーを制御する「DSアクティブスキャンサスペンション」の採用により、快適な乗り心地も追求されている。
ドライブモードは「4WD」「SPORT」「NORMAL」「COMFORT」「ECO」の5種類。回生ブレーキシステムは3段階から減速度の強さを選択可能で、アクセル操作のみで減速・停止が可能なワンペダルドライブにも対応している。
ステランティス ジャパンはこのDS N°8について、「最新鋭の100%電気自動車として優れた航続距離を実現するとともに、魅惑的なプロポーションとSUVクーペのフォルムを融合し、美とパフォーマンスの調和を見事に体現している」と説明。日本のユーザーに真のラグジュアリーを提供するとしている。
(webCG)
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