三菱eKクロスEV P(FWD)

若いもんには負けん 2026.10.17 試乗記 新井 一樹 三菱の軽乗用電気自動車(EV)「eKクロスEV」が、一部改良でデザインを刷新! 2022年発売の古参の一台は、台頭するライバルをどう迎え撃つのか? 最新モデルと比べても、キラリと光る魅力はあるのか? 軽EVのパイオニアが擁する一台の実力を確かめた。
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急速に充実した軽EVのラインナップ

2009年に「三菱i-MiEV」がデビューしてから十数年、ここにきて、いよいよ軽乗用EV市場が群雄割拠の様相を呈してきた。

2026年7月には中国からの黒船こと「BYDラッコ」が日本に上陸。さらに2026年10月には、軽自動車ナンバーワンのスズキもついに「eスカイ」で市場へ参入。これにより、ダイハツを除いて自前で軽自動車の開発・製造を行っているすべてのメーカーが、軽乗用EVの販売を開始した。さらに、現在の軽EVの先駆けとなった三菱の「ミニキャブEV」をはじめ、ホンダの「N-VAN e:」、ダイハツ・スズキ・トヨタ連合の「e-アトレー/e-ハイゼット カーゴ」「eエブリイ」「ピクシス バンEV」など、軽商用EVの品ぞろえも充実してきている。ついに軽自動車にも本格的なEV時代が到来というわけだ。

そんななか、現行の軽乗用EVでは最古参の三菱eKクロスEVが、兄弟車である「日産サクラ」とほぼ同時期に一部改良を受けた(参照)。この変更は強敵の参入を迎え撃つための対抗策であることは想像に難くない。老舗の三菱としては負けられないという思いは強いのだろう。

デビューから4年を経て行われた一部改良の最大のトピックは、デザインの刷新だ。2022年5月に発表されて以来、初めて外観に手が加えられたのである。

2022年に登場した「三菱eKクロスEV」。車名のとおり、軽ハイトワゴン「eKクロス」をベースとしたEVである。
2022年に登場した「三菱eKクロスEV」。車名のとおり、軽ハイトワゴン「eKクロス」をベースとしたEVである。拡大
試乗車は最上級グレードの「P」。白いトリムやメッキ装飾などからなる「プレミアムインテリアパッケージ」は、同車専用のオプションパッケージだ。
試乗車は最上級グレードの「P」。白いトリムやメッキ装飾などからなる「プレミアムインテリアパッケージ」は、同車専用のオプションパッケージだ。拡大
中国メーカーが新規車種を投入するなど、にわかに盛り上がりを見せてきた軽EVマーケット。そのなかでも三菱は、2009年登場の「i-MiEV」で市場を切り開いたパイオニアといえる。
中国メーカーが新規車種を投入するなど、にわかに盛り上がりを見せてきた軽EVマーケット。そのなかでも三菱は、2009年登場の「i-MiEV」で市場を切り開いたパイオニアといえる。拡大