ラクシャリーSUV「リンカーン・ナビゲーター」が日本上陸
2008.05.21 自動車ニュースラクシャリーSUV「リンカーン・ナビゲーター」が日本上陸
フォードジャパンリミテッドは2008年5月21日、フォードグループのブランドである「リンカーン」のラクシャリーSUV「ナビゲーター」の日本導入を発表。同日より全国のフォード販売会社にて販売を開始した。
■Modern American Luxury
アメリカンプレミアムブランドとして位置づけられる「リンカーン」から、8人乗りのフルサイズラクシャリーSUV「ナビゲーター」が上陸した。
欧州フォード車をラインナップからはずしたフォードジャパンは、「Make Everyday Exciting」を掲げるフォードブランドに、「Modern American Luxury」のリンカーンブランドを加え、アメリカ色を強化する考えだろう。
同クラスの「フォードエクスペディション」(日本未導入)をベースとする同車は、今回の導入モデルが3世代目。トレードマークである「リンカーンスター」をデザインキーとした格子状のクロームグリルに、HIDヘッドライトを一体化させたデザインを採用。サイド/リアデザインは、リンカーンブランド共通のクリーンなイメージだ。
なお、日本仕様としては、死角を減らすフロントフェンダー上のミラーやリアウインカーランプなどが増設される。
全長×全幅×全高=5295×2035×1995mm、ホイールベース=3020mmと巨大な体躯は、国産SUVの雄「トヨタ・ランドクルーザー」(4950×1970×1925mm)をはるかに上回る。車重も2730kgと立派。
5.4リッターV8エンジンに6ATというモノグレード展開で、価格は870.0万円となり、ハンドル位置は左のみ。
■スピン、横転を抑止する車両安定化技術
ナビゲーターの走りを支えるラダーフレームは、クロスメンバーをフレームレールに貫通させた構造を採用。優れたハンドリングと高い静粛性を生み出すと謳われる。サスペンションは第2世代から採用される、前ショート&ロングアーム/後マルチリンク式が継続して用いられた。
速度や加速度、ヨーレートなどを監視しスリップやスピンを抑える「アドバンストラック」、ロール角とロールレートを監視し、横転リスクを回避する「ロールスタビリティコントロール」という、ラクシャリーSUVの信頼感を高めるための車両安定化技術も採り入れられた。
搭載される5.4リッターのV8 SOHCユニットは、最高出力304ps/5000rpmと最大トルク50.5kgm/3750rpmを発生。組み合わされるトランスミッションは6段のオートマチックとなる。
4輪駆動システムは「コントロールトラック」を採用。4×2/4×4オート/4×4の3モードを手動切り替えできる。
■ドアの開閉と連動してステップが登場
インテリアはインパネやトリムに本革とリアルウッドを使い、全席本革張り。ラクシャリーカーらしい高級感が演出される。前席は10wayのパワーシートで、シートヒーター/クーラーを備える。高いシート位置への乗降を補助するため、ドアの開閉と連動してパワーランニングボードが展開/格納されるのは便利だ。
2列目は40:20:40、3列目は60:40の分割可到式。電動開閉式となるリアゲートは、運転席からも操作が可能。3列シートもカーゴルーム側面のスイッチで、簡単に格納できる。
地デジフルセグチューナー付きのHDDナビゲーションシステムや、9スピーカーサウンドシステムは標準装備。安全装備として、前席デュアルステージエアバッグ、サイドエアバッグの他、3列目までをカバーするサイドカーテンエアバッグも備わる。シートベルトはすべての乗員に3点式が与えられている。
(webCG 本諏訪)
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