「アルピーヌ特別展」が、パリで開催中
2008.02.12 自動車ニュース「アルピーヌ特別展」が、パリで開催中
フランスを代表するスポーツカーブランド「Alpine(アルピーヌ)」。その歴史を彩った車両を展示した「PASSION ALPINE, HOMMAGE A JEAN REDELE」(パッション・アルピーヌ、ジャン・レデレへのオマージュ)展が、2008年1月18日からパリで開催されている。
昨年8月に亡くなった、創業者ジャン・レデレ氏を追悼する展示である。
■往年の名車「アルピーヌ」がズラリ
会場は、同社の親会社「ルノー」がシャンゼリゼ大通りに構える多目的ショールーム「アトリエ・ルノー」。そこに並ぶのは、1950年代にレデレ氏がドライバーとしてレースに出場していたのと同じルノー「4CV」、1955年にアルピーヌ社の設立と同時に発表された“Aマーク”の初代モデル「A106」、さらに、ラリーで大活躍し、日本でもコレクターズ・アイテムになっている「A110」や「A310」などである。
さらに、フォーミュラカー、1978年のルマン24時間レースで優勝した「A442」など計8台。その殆どが実際にレースで活躍した貴重なものばかりだ。
車両以外にも、レデレ氏が着用していたブルゾンやヘルメット、ルマン24時間レースの優勝トロフィー、ワークスドライバーのレーシングスーツなど、ゆかりの品々がこの展示会のために集められた。
さらに、レデレ氏の写真パネルや、仏北部ディエップのアルピーヌ工場内でA110が組まれる写真などもずらりと飾られた。
ちなみに、ディエップの工場は、アルピーヌが1973年にルノーのモータースポーツ部門として傘下に入ると同時に、ルノーの所有となった。その後、ルノーのラインナップから「アルピーヌ」モデルが消滅してからも、「クリオ・トロフィー」「メガーヌRS」「メガーヌ・ルノーF1チーム」などのスポーツモデルを中心に生産。現在でも現役で稼働している。
モータースポーツに懸ける情熱をアルピーヌから受け継いだルノー・スポール。その中枢から、1月末に発表されたばかりのF1マシン「R28」も短期間ながらお目見え。3月の開幕を直前にひかえながら、今季投入される新型マシンを間近で見られるのは嬉しい。
アルピーヌ特別展の開催は2008年3月16日まで(日〜木曜日は、朝10:30〜深夜0:30、金・土曜日は、朝10:30〜深夜2:30 夜の長いこと!)。常設されているショップでは、アルピーヌ関連グッズやミニカーなども特別販売されている。また、関連書籍も自由に閲覧できるという充実ぶりだ。
パリを旅行する機会のある人は、市内散策のスケジュールにぜひ組みこんでみて欲しい。
オフィシャルサイト:www.atelier-renault.com
(文と写真=野口友莉/YUYU)
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