
1969年5月、ようやく発売された「ホンダ1300」の最量販車種と目される「77デラックス」。キャッチフレーズは「100馬力スーパーセダン」で、最高速度175km/h、0-400m加速17.5秒という1.6リッターのスポーツタイプなみの性能と、定地燃費19km/リッターというリッターカーなみの経済性を謳っていた。
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1969年5月、ようやく発売された「ホンダ1300」の最量販車種と目される「77デラックス」。キャッチフレーズは「100馬力スーパーセダン」で、最高速度175km/h、0-400m加速17.5秒という1.6リッターのスポーツタイプなみの性能と、定地燃費19km/リッターというリッターカーなみの経済性を謳っていた。
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77デラックスのリアビュー。スタイリングに関してはごく常識的な線でまとめられていた。ボディサイズは全長×全幅×全高=3885×1465×1345mmと、40mm長い全長を除けば現在の「フィット」よりコンパクトで、とくに車幅は200mm以上も狭かった。車重は885kg。
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77デラックスのインテリア。高級かつスポーティな雰囲気を演出すべく、木目調インパネに木目調リムの3本スポークのステアリングホイール、同じく木目調シフトノブを備えていた。デザイン自体は当時としては常識的なもの。
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4キャブエンジンを積んだ高性能版の「99シリーズ」はヘッドランプが円形となる。これはなかでももっともスポーティに装った「99S」で、価格は68万円。
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4連CV型キャブを備えた99シリーズのエンジン。当時の市販車としては驚異的な、リッターあたり88ps にも達する高回転・高出力型で、最高出力115ps/7500rpm、最大トルク12.05kgm/5500rpmを発生。最高速度185km/h、0- 400m加速16.9秒を豪語していた。
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黒一色でスポーティな雰囲気を強調した99Sのインテリア。タコメーター、電流計、油圧計、コンソールボックス、3点式シートベルトなどを標準装備していた。
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カーグラフィック』が長期テスト車として購入した77デラックス。69年6月中旬に納車された最初期ロットのうちの1台で、リポートではさまざまな初期トラブルが報告されている。
【スペック】
ホンダ1300 77デラックス(4MT):全長×全幅×全高=3885×1465×1345mm/ホイールベース=2250mm/車重=885kg/駆動方式=FF/エンジン=1298cc空冷4ストローク直4SOHC(100ps/7200rpm、10.95kgm/4500rpm)
『第34回:『偉大なる失敗作』ホンダ1300(1969〜1972)(その3)』の記事ページへ戻る