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バーレーンに次ぐ今年2つ目の初開催GP、中国。舞台は、上海近郊につくられた近代的な上海インターナショナル・サーキットだった。バーレーン同様、ヘルマン・ティルケが手がけた1周5.451kmのコースは、上海の「上」の字を模したレイアウトが特徴。ちょうど縦横2本の長い部分がストレートとなり、間にツイスティなコーナーを配した内容で、エンジン全開区間も長い。(写真=フェラーリ)
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3番グリッドのバトン(写真手前)は、スタートでフェルナンド・アロンソのルノー、フェリッペ・マッサのザウバーに抜かれ6位に後退するも、最速ラップを重ね、ピットストップのタイミングで一時はトップを走った。その後2ストップ作戦が奏効し2位までポジションアップ。首位バリケロには及ばなかったが、見事2位の座を仕留めた。(写真=本田技研工業)
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金曜日2回目のセッションでエンジントラブルが起き、貴重な走行時間を失ったばかりか10グリッド降格のペナルティを受けることとなった佐藤琢磨(写真左)。燃料を多く積んでの予選では9番手のタイムを出し、ミナルディの1台がペナルティ対象となったことで決勝は18番グリッドからスタートした。
シグナルが変わって一気に14番手へとポジションアップ。その後着々と順位をあげ、ポイント圏内の6位でゴールした。
「燃料をたくさん積んだ重いマシンでのバトルはハードでしたが、レースを楽しむことができましたし、6位でレースをフィニッシュできたのは、チーム全員の頑張りのおかげです」(写真=本田技研工業)
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チャンピオン、ミハエル・シューマッハーには、不運(ミステリアス?)なことばかり起きた。予選アタック中のスピンは原因不明。最後尾グリッドを捨て、不調なエンジンを交換し、さらに給油もしてピットからレースをスタート。序盤はペースをあげられず、その後は「ドアが開いたと思って」(シューマッハー)飛び込んだクリスチャン・クリエンと接触し、前を行くアロンソのスリップストリームに入ってダウンフォースを失いスピンしてしまい、左リアがパンクして、最後は全ドライバー中最速ラップを記録して12位で完走した。(写真=フェラーリ)
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昨2003年アメリカGP以来となるレースにルノーで臨んだ1997年チャンピオン、ジャック・ヴィルヌーヴ。初戦のデキはやや期待はずれといったところか。予選ではチームメイトのアロンソが6位だったのに対し、その0.467秒後方の13位。決勝でもいまひとつぱっとせず11位でゴールした。レース終盤、因縁深いシューマッハーと、まさか11位を争うとは……やはり、ちょっとさびしい結果だった。(写真=ルノー)
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第9戦アメリカGPでの大クラッシュで大怪我を負い以後欠場していたラルフ・シューマッハー(右)が、ここ中国でカムバックを果たした。予選ではチームメイトのファン・パブロ・モントーヤ(11位)を上回る5番グリッドを獲得。決勝ではポイント圏内を走っていたが、デイヴィッド・クルタードと接触し、37周でリタイアした。クルタードはラルフを抜きにかかったが、「彼が楽観的過ぎて」(ラルフ)両車はヒット。ピットに駆け込んだウィリアムズのマシンは、ラルフが降りた後にエンジニアが走行可能と判断したが、ラルフは時既に遅しと考え、コックピットに戻ることを拒否した。(写真=BMW)
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トヨタ陣営は引き続き苦しい戦いを強いられた。リカルド・ゾンタ(写真)は、13番グリッドからスタートし、途中ギアボックスにトラブルが起き35周でリタイア。オリヴィエ・パニスは予選8番手と好位置につけながらスタートで失敗し、結局14位でレースを終えた。ちなみに写真は、滑りやすいピットレーンのコンクリート部分に、タイヤのゴムを擦り付けているところ。ピットインの際うまく止まれるようにするための工夫だ。(写真=トヨタ自動車)
『F1初開催中国GP、バリケロが連勝で飾る【F1 04】』の記事ページへ戻る
