「寺田陽次郎氏レーシングドライバー50周年を祝う会」の会場から
2015.10.09 画像・写真2015年10月4日、「寺田陽次郎氏レーシングドライバー50周年を祝う会」がザ・プリンス パークタワー東京で開催された。
この会は、その名の通り“ミスター・ルマン”こと寺田陽次郎氏の現役生活50周年を記念したもの。1965年に「ホンダS600」でレースデビューを果たした寺田氏は、1969年にマツダオート東京に入社。「カペラ」や「サバンナRX-3」などをドライブし、ツーリングカーレースで活躍した。ルマン24時間レースには、1974年の初参戦以来、29回出場しており、その実績から2003年にルマン24時間レースを主催するACOの理事に就任。今日でも多方面で活動を続けている。
当日は、寺田氏と交友のあるレーシングドライバーや自動車業界関係者、芸能人などが出席。トークショーやライブに加え、寺田氏が発起人となって取り組んでいる、東日本大震災による被災児童の自立支援プログラム「Support Our Kids」のチャリティーオークションも行われた。
イベント会場から、印象に残ったシーンを写真で紹介する。
(写真=webCG 堀田、マツダ)

1965年に「ホンダS600」でレースに出場して以来、レーシングドライバーとして活動を続けている寺田陽次郎氏。最近では2013年に「マツダ6(日本名:アテンザ)」を駆って米グランダムシリーズに出場。第7戦のワトキンスグレンでクラス優勝を果たしている。
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1965年に「ホンダS600」でレースに出場して以来、レーシングドライバーとして活動を続けている寺田陽次郎氏。最近では2013年に「マツダ6(日本名:アテンザ)」を駆って米グランダムシリーズに出場。第7戦のワトキンスグレンでクラス優勝を果たしている。
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会場の一角に並べられた、チャリティーオークションの出品物。今回のパーティーは、東日本大震災の被災児童を支援する「Support Our Kids」のチャリティーイベントともなっており、会費やオークションの売り上げは、経費を除いて全額が寄付された。
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オークションの出品物の中で最も記者の心を引きつけたのがこちら。往年の名ドライバー、スターリング・モスのサイン入りフォトである。しかし12万円からのスタートとあっては、残念ながら手が出ません。
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会場に展示されていたカーナンバー55番の「マツダ787B」。いわずと知れた、1991年のルマン優勝マシンである。開場と同時に、記念撮影をしようとする人に囲まれていた。
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こちらでは、ルマンでの寺田氏の活躍を物語る写真を展示。マツダがルマンから撤退してからも寺田氏は出場を続けた。今のところ、最後の出場は2008年のこと。マシンは「クラージュLC70無限」だった。
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開会前の会場にて、来場者と談笑する寺田陽次郎氏。
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パーティーの始まりに際し、来場者にあいさつする在日アイルランド大使のアン・バリントンさん。寺田氏も発起人の一人として取り組んでいる被災児童の自立支援プログラム「Support Our Kids」の会長を務めている。
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パーティーに特別協賛したマツダからは、金井誠太会長が登壇。東日本大震災の直後に行われた2011年のルマンで、日本への応援メッセージがあふれていたこと、また「マツダ787B」によるパレードランが実施された際のエピソードなどを振り返った。
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乾杯に際して、ステージに登るパーティーの発起人。ダカールラリーの優勝者である篠塚健次郎氏や、俳優の舘ひろし氏など、バラエティー豊かな顔ぶれに、寺田氏の交友の広さを感じる。
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乾杯の発声を任されたのは、国土交通省で審議官を務める武藤 浩氏。
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「am/pmの秋沢志篤社長に紹介されて、寺田さんと知り合った」と語る舘ひろし氏。当初の予定にはなく、司会者の思いつきでステージに上がることとなったようだが、見事にアドリブでスピーチを乗り切った。
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ケーナの演奏で会場を盛り上げた俳優の田中 健氏。一番のお気に入りという「コンドルは飛んでいく」を披露した。
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ステージでは、寺田氏と縁の深い往年の名ドライバーによるトークショーも行われた。写真右、寺田氏の隣から順に、武智俊憲氏、高橋晴邦氏、鮒子田寛氏、関谷正徳氏、清水正智氏。
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武智俊憲氏(左)の語る、往年のスパ・フランコルシャン24時間レースのエピソードに笑顔を見せる寺田氏。
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日本人ドライバーとして初めてルマンで優勝を果たした関谷正徳氏。ルマンに11回出場した関谷氏も「もう24時間レースをやる自信はないよ」と、寺田氏の元気に脱帽。
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続いてステージに上がったのは、東日本大震災による被災児童の自立支援プログラム「Support Our Kids」により、ホームステイに参加したメンバー。
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寺田氏に歌を贈るのはフランスステイ第1期生の久我理亜さん。寺田氏はマツダとともに、毎年10人の子供をルマン24時間レースに招待している。
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ステージで催されたチャリティーオークションの様子。出品されたのは、2006年のルマンで実際に寺田氏が着ていたという、スタンド21製のレーシングスーツ。オーダーメイドでオリジナルスーツを作ってもらえる権利とセットで、52万円で落札された。
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演奏を披露するオカリナ奏者の宗次郎氏。演奏するだけでなく、自らオカリナの製作も行うという。
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歌手の岩崎宏美さんは、往年のヒット曲「聖母たちのララバイ」を披露。
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演奏の後で、花束を受け取る岩崎宏美さん。実は、ここで演奏や歌を披露した3人は、田中 健氏がケーナ歴30年、宗次郎氏がオカリナ歴40年、岩崎宏美さんが歌手歴40年と、それぞれに節目の年だったのだ。
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会も終盤となったところで、「Support Our Kids」のメンバーからサプライズが。かつての留学生から、寺田氏にビデオレターが届いていたのだ。
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スクリーンに写されたビデオレターを見つめる寺田陽次郎氏。
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来場者への感謝とともに30回目のルマン挑戦に対する意気込みを語る寺田氏。
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以上、「寺田陽次郎氏レーシングドライバー50周年を祝う会」の会場からでした。