新能源汽車男・大矢アキオの北京ショー2018
2018.05.01 画像・写真「新能源汽車」とは、中国でハイブリッドやプラグインハイブリッド(PHEV)、電気自動車(EV)そして燃料電池車などを指す言葉。中国政府が2019年度から導入する一定比率のエコカー生産と販売の義務化を前に、北京ショー2018はとくにEVやPHEVが百花繚乱(りょうらん)となった。
また、開会の直前には同じく当局によって、合弁海外メーカーによる出資比率制限の段階的撤廃が突然発表された。中国自動車ビジネスは政策とともに、巨龍のごとく大きくうねりながら変化を遂げていくに違いない。
とか何とかいいながら、そこは自動車ジャーナリズム界の吟遊詩人・大矢アキオ。場内の快餐店(クゥアイサンティエン=弁当屋)で中国人記者やブロガーたちに交じって弁当をかっこみ、ふらふらと興味の向くまま気の向くままにさまよったのが、このフォトリポートである。
閉場時刻になって門を出ると、怪しいおじさんたちから「(入場)券買うよ」と次々声をかけられた。もはや欧州ショーでは見られない光景。図らずも、この国ではモーターショーがまだまだ人気があることをうかがわせた。
(文と写真=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>)
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1/30歴史的軍人の名にあやかったアメリカ車「G.パットン」は「フォードF-150」がベース。中国は中東と並ぶ大切なマーケットだ。映画『グラディエーター』のテーマに合わせてお兄さん2人がポーズをとるものだから……。
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2/30非番のコンパニオンまで、一眼レフを持参して撮影にやってきてしまった。
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3/30北京ショーに二輪館は無いが、BMWはプレゼンテーションで「K1600グランドアメリカ」を中国プレミア。BMWがここまでハイエンドな摩托车(モートゥーチェー=モーターサイクル)投入を決めたのは、中国市場が新たなゆとりと豊かさを模索している証左だろう。
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4/30数年前「政府通達でコンパニオン消滅か?」と騒がれた中国ショーだが、どっこい健在。ジープは、お掃除役と一緒にするというハイブリッド作戦を展開。
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5/30今年はさまざまな人工知能(AI)ロボットも、多くのブランドのブースで見られた。
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6/30「吉利コンセプト アイコン」のターンテーブルにも男性モデルが。
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7/30「吉利コンセプト アイコン」の脇。ロボットと思いきや、なかなかスタイリッシュな不動オブジェだった。
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8/30グランドピアノを持ち込んで生演奏を展開していたのは、ハーマンインターナショナル。
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9/30ハーマンインターナショナルのデモ機。メーターおよびエアコン/インフォテインメントのコントロールを一体化することにより、1kgの軽量化を実現できるとスタッフは説明する。
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10/30長城のSUVブランド、ハヴァルで。
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11/30インフィニティブースにて。
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12/30東南のSUV「DX3 SR6」とともに。
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13/30東風ブースより。
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14/30クオロスブースにて。
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15/30こちらもクオロスブースから。
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16/30上汽MG(名爵)のブースで。故・赤塚不二夫による漫画のキャラクター「ハタ坊」を思いだしてしまった。
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17/30間もなくプレスデー終了。おつかれさまでした。北汽のブースで。
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18/30一般入場券売り場。100元は約1700円である。平均的給与が上昇していること、他のエンターテインメントが値上がりしていること、そして内容の濃さを考えると、他のモーターショーと比べて割安感が漂う。
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19/30報道窓口を整理していたのは、「志願者Volunteer」と書かれたカードを下げた若者たちだった。聞けば実際に無報酬とのこと。
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20/30かつて物議を醸した“コピー車”は激減したが、最寄りの国展駅近くには、こんなクルマがちらほら。インディーズ展示と思われる。どこか「ルノー・トゥイジー」を思わせてしまうスンタオデザイン製電気自動車。
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21/30こちらは、(「スマート」+欧州用「トヨタ・アイゴ」)÷2。
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22/30今年、街の自動車広告で目立ったのは、中国系の新興ブランドである。これは長城(グレートウォール)の豪華SUVブランド、WEY(ウェイ)のプラグインハイブリッド車「P8」のもの。
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23/30「NIO ES8」は、上海の新興メーカー、蔚来の電気自動車だが、北京首都国際空港の吹き抜けをジャックしていた。
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24/30ショー会場と市中心部を結ぶ地下鉄駅で。銭湯ではなくトイレ。
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25/30北京を初めて訪れた5年前と比べ、“文明乗車”のひとつである整列乗車は、かなり浸透してきた。
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26/30モーターショー期間中は、お買い得車検索サイトの広告も駅構内に花盛り。これはそのひとつである毛豆(マオドウ)。イメージキャラクターは香港モデルのアンジェラベイビーである。
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27/30歩きスマホは、今や万国の問題。
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28/30英国王室御用達の除菌スプレー。
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29/30地下鉄駅を出たところにある粥(かゆ)の屋台は、たとえ城市(都市)が発展しても、変わらず朝の人気店である。
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30/30美人キャラクター入り広告に次々と遭遇するのは、やはり中国における地下鉄の楽しみである。