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2/241920年以来の歴史を誇るアルヴィス。1936年に初登場した「4.3リッター」シャシーは当時のライバル「ラゴンダV12」と「ベントレー4 1/4」を最高速と加速の両面で上回っていたという。
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3/244人乗りのグランドツアラーである「バンデンプラ ツアラー」ボディーの架装が始まったのは1937年。抑揚豊かなフェンダーが美しい。
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4/24車両前端に備わる「ALVIS」のバッジ。レッドトライアングルが乗用車ブランドとしてのアルヴィスを再興したのは2009年。2010年から4.3リッターエンジンの再開発を始めた。
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5/24「ALVIS」バッジとともにアメリカ先住民を模したと思われるマスコットが備わる。
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6/24写真左のナンバー「1937」の車両がレストアモデルで、同右のナンバー「2020」の車両がコンティニュエーションモデル。
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7/24コンティニュエーションモデルのエンジンルーム。4.3リッター(正確には4387cc)直6エンジンは最高出力160PSを発生する。基本構造は1937年当時と変わらないが、燃料噴射方式と点火方式などが変更されている。
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8/24トリプルSUキャブレターが主張する、レストアモデルの直6エンジンの最高出力は137PS。顧客が望めばコンティニュエーションモデルでも1937年当時のシステムにすることも可能だという。
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9/24レストアモデルのエンジンルーム内に貼られたパネル。「ギアボックス:カストロール“F” or モービルオイル“A”」など推奨する潤滑油の種類が記されている。
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10/24コンティニュエーションシリーズは1937年式として英国で認可された150台のうち、未生産だった77台のシャシーナンバーを引き継いでいる。
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11/24コンティニュエーションシリーズの日本第1号車となる「アルヴィス4.3リッター バンデンプラ ツアラー」のシャシーナンバーは「14442」。
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12/24コンティニュエーションモデルの変速機はTREMEC製の6段MT。一方のレストアモデルはZF製4段MTを搭載していた。
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13/24助手席前方には速度計と燃料系がレイアウトされる。速度計のフルスケールは100mph(約160km/h)だが、燃料噴射系などに改良を受けたコンティニュエーションモデルの場合は、最高速が180km/h以上に達するという。
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14/24運転席側にあるエンジン回転計のフルスケールは5000rpm。ダッシュボードには英国産のクルミ材が用いられる。
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15/24サスペンションはフロントがウイッシュボーン式でリアがリジッドアクスル式。ショックアブソーバーはオリジナルが摩擦式に対し、コンティニュエーションモデルは油圧式を搭載していた。
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16/24こちらはレストアモデルのステアリングホイール。センターパッドのまわりにスロットルと点火の制御を調整するレバーが付いている。
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17/24こちらはコンティニュエーションモデルのステアリングホイール。ワイヤータイプのスポークが美しい。
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18/24ペダルレイアウトはご覧のとおり。ブレーキペダルには「ALVIS」ロゴが刻まれる。
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19/24フレームは自然乾燥した英国産のアッシュ(木材)を基本に、アルミパネルによって保護・補強が施される。
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20/24しっとりとした風合いのシート表皮には北欧産の最高級レザーを使用。きちんとした3点式のシートベルトが備わっている。
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21/24後席は左右一体型のベンチタイプ。写真のとおり座面が高いので乗車時には腰から上がむき出しになり、自然と祝賀パレードのような雰囲気となる。
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22/24クーラーは日本独自仕様の装備。その下にあるクラシカルな形状のラジオは、実はスマートフォンなどとのBluetooth接続機能を備えた最新ユニットだ。
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23/24アルヴィス4.3リッター バンデンプラ ツアラー
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佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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