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1/9F1第21戦サンパウロGPを制したメルセデスのジョージ・ラッセル(写真)。24歳のイギリス人にとっては初優勝、また昨シーズンのチャンピオン、メルセデスにとっても今季初の勝利となった。(Photo=Mercedes)
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2/9今季3回目のスプリントでは、ミディアムタイヤを履くレッドブルのマックス・フェルスタッペン(写真左)と、ソフトで猛追するメルセデスのラッセル(同右)が激しいトップ争いを繰り広げ、ラッセルが首位でゴール。2位にはフェラーリのカルロス・サインツJr.が入ったが、パワーユニット交換による5グリッド降格によりルイス・ハミルトンが繰り上がり、レースはメルセデスが今季初のフロントロー独占というかたちでスタートすることとなった。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
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3/9初優勝に向けてひた走るラッセル(写真)。レース終盤のセーフティーカー明けには、背後に迫ったチームメイトのハミルトンからのプレッシャーに緊張が走ったようで、「セーフティーカーを見たときは『参ったな、これは大変な最後になるぞ』と思った」とレース後に語っていた。チームは2人に自由にレースをさせる一方、ラッセルのマシンに起きていた水漏れについては彼に伝えず、ドライビングに集中させる気遣いもみせていた。(Photo=Mercedes)
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4/9表彰台の頂点に立ったチームメイトのラッセル(写真右)と握手を交わすメルセデスのハミルトン(同左)。今季初めてのフロントロー、2位からレースに臨むも、序盤にフェルスタッペンと接触し8位に後退。しかしこの日のメルセデスには一日の長があり、レッドブル、フェラーリといった強豪を次々とかわして2位でゴールした。今週末のメルセデスの活躍が「チームの士気を大いに高めた」とし、確かな手応えをつかんでいた。メルセデスにとっては2021年の第21戦サウジアラビアGP以来となる勝利。1-2フィニッシュは、2020年の第13戦エミリア・ロマーニャGP以来となる久々の快挙だ。悪戦苦闘した今シーズン序盤からの復調を印象づけるシルバーアローの躍進となった。(Photo=Mercedes)
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5/9フェラーリのサインツJr.(写真前)は3位表彰台。スプリントで2位となったが、パワーユニット交換のペナルティーで5グリッド降格、7番グリッドからスタート。レースでは早々にヘルメットの“捨てバイザー”がブレーキのダクトをふさいでしまうトラブルでピットインを余儀なくされるも、終盤のセーフティーカーでソフトタイヤを装着すると勢いを増し、今季9回目のポディウムを獲得した。チームメイトのシャルル・ルクレールは、ランド・ノリスのマクラーレンと接触し後退、4位まで挽回してチェッカードフラッグ。ゴール目前、自らのドライバーズチャンピオンシップ2位のため、チームにサインツJr.とポジションを替えてもらえないか相談するも聞き入れてもらえなかった。ルクレールはペレスと同点で並んだが、勝利数でランキング2位に上がり、接戦のまま最終戦を迎える。(Photo=Ferrari)
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6/9両タイトルを決めたレッドブルにとっては「好事魔多し」なサンパウロGPになってしまった。フェルスタッペン(写真)はスプリントでミディアムタイヤを選択し失敗、4位。サインツJr.の降格で3番グリッドからスタートしたレースでは、ハミルトンと接触し5秒ペナルティーを受けたばかりか、最後にはチームオーダーを無視してペレスに6位の座を返さず、後味の悪い終わりを迎えた。ペレスは7位となり、ドライバーズチャンピオンシップでルクレールに同点とされ、勝利数でランキング3位に転落した。フェルスタッペンは「ポジションを返さなかった自分なりの理由がある」とだけ語り、それ以上は公にしていない。レッドブルの連勝は「9」でストップ。フェルスタッペンは前戦メキシコシティGPで年間最多14勝を記録しているが、今回勝てなかったことでミハエル・シューマッハーの年間勝率を上回ることはできなくなった。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
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7/9最悪のスプリントから最高のレース結果に結び付けたのがアルピーヌ勢だ。スプリントでは、エステバン・オコン(写真前)とフェルナンド・アロンソ(同後ろ)が2度も接触し、オコン16番グリッド、アロンソ17番グリッドと後方に沈む結果に。マクラーレンからコンストラクターズランキング4位を守りたいチームとしては、6番グリッドスタートのライバル、ランド・ノリスの動向を気にしつつ、自らはより多くのポイントを取りたかったのだが、レースではノリスがまさかのトラブルでリタイア、マクラーレンが無得点に終わってくれたばかりか、アロンソ5位、オコンも8位でチェッカードフラッグを受けたのだから願ったりかなったり。これでマクラーレンとのギャップは19点に拡大し、最終戦に向かうこととなった。(Photo=Alpine F1)
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8/9金曜日の予選で初めてのポールポジションを獲得、破顔一笑のケビン・マグヌッセン(写真中央)とハースのチームクルー。30歳のデンマーク人マグヌッセンにとっては、2014年のデビュー以来140戦目で手にした初の予選P1。シーズン開幕直前、ロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンが契約解除されるまでは世界耐久選手権に参戦するはずだったのだから、いろいろな意味で彼にとって2022年はラッキーな年である。ハースとしては参戦7年目、143戦目にして初ポールとなり、BARが持っていた87戦を抜き初ポールまでの最長記録を更新した。先頭からスタートしたスプリントでは8位入賞で1点獲得と及第点の内容だったが、レースではダニエル・リカルドのマクラーレンに追突されてスピン、惜しくもリタイアとなってしまった。(Photo=Haas)
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9/9アルファタウリの角田裕毅(写真)は、またしても難しい週末を迎えていた。予選で19位、スプリントでは他のドライバーのペナルティーで2つ繰り上がり15位。グリップ不足でペースが上げられず、スプリント・フォーマットによる走り込み不足もあってマシンを仕上げられずにいた。レース前にフロアを変更したほか、前後ウイング、サスペンションなどのセッティングを調整したことでピットレーンスタート。しかし若干の改善はみられたもののペースは伸びなかった。終盤のセーフティーカーでは、通常周回遅れのマシンはセーフティーカーを抜かしてラップ遅れを取り戻すことができることになっているのだが、なぜか角田はとどまるように指示され、周回遅れのまま17位でレースを終えた。チームメイトのピエール・ガスリーは、予選12位、スプリント10位、そしてレースではピットレーンのスピード違反で5秒加算され14位。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)

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